現場ノート#2 感染症対策 映像伝送で2つの会場をつなぐ 〜SDIでパブリックビューイング〜
こんにちは。暑いのか寒いのか、寒暖差が大きい日が続きますね。
今回は、以前も少し書かせていただいたSDIを使って感染症対策のために会場を映像でつないだ話の実践してみた感想編です。
今回の構成はこんな感じでした。
屋内のステージの様子を屋外の会場でも楽しめるようにしてほしいということで、ステージの映像を外にプロジェクターで映すことに。
パブリックビューイング的な使い方ですね。
配線が長いので、ケーブルを敷いたり養生が大変なだけで、やることはいたってシンプル。
客席後方にカメラを設置、SDIで出力して50mのケーブルで外に出します。
設置するケーブルですが、本当は軽くて細い3CFWの方が準備・撤収が楽なんですが、50mとなってくると3Cでは心もとないということで、5CFWを使いました。
プロジェクターにはHDMI入力しかないので、コンバーターでSDIからHDMIに変換してあげます。
こんな時、まれによくあるのは、映像はきてるけど音が来てないっていうエラーですね。機器の相性があったりするみたいです。
当日になってそんなことが起こるとバタバタするので、事前にテストして相性問題も確認しておきました。
少しだけ大変だったのは音をどうするかということでした。
元々は、ステージ音響のミキサーから出力を1系統もらって、それをカメラに入力するつもりでした。
ところが、出演者によっては、楽器演奏が生音であったりと、必ずしもステージの音響を使うわけではないことが発覚。
結果、客席のカメラ側にマイクも追加して、そちらの音も拾えるようにしました。
しかし、このやり方だとカメラ周辺の音も拾ってしまうので、
拍手が聞こえるのは臨場感があって良いのですが、関係ないお客さんの声なども拾う可能性があり、悩ましいところです。
理想は客席上空に三点吊りマイクがあれば、ステージの音をしっかり拾いつつお客さんの拍手もほどよく収音できると思うのですが、今回はそのような設備もなく、
せめてバウンダリーマイクをステージに仕込めたら良かったのかもしれません。ステージものの音の拾い方はまだ自分でも探究中という感じです。
今回はご時世的なこともあり大声で叫んだりするような人もいなかったので、客席にマイクでも問題ありませんでした。
そして、音の拾い方の次は音の出し方です。
広い会場だったので、それなりの音量が出るスピーカーから鳴らしてあげる必要があります。
プロジェクターには内蔵スピーカーが付いていましたが、とても音量が足りません。
というわけで、今回はプロジェクターのオーディオ出力からミキサーをかましてパワードスピーカーへと出力しました。
正直、映像を伝送するだけなら簡単だったと思うのですが、音を拾ってちゃんと出すという部分で少しだけ工夫が必要でしたね。
カメラとプロジェクターが離れているため、映像や音響の設定を追い込みをするときは行ったり来たりで良い運動になりました。こういう時はもう1人スタッフがいるとありがたいですね。
ライブ配信がメインだった映像による感染症対策も、徐々にリアルイベントが再開される中で使われ方に変化が起きてきました。
安全にイベントを楽しんでもらえるように、お手伝いできれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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