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銀座大石 2023.08


はじめに

この度は銀座大石にランチで参りました。
美味しくて楽しい「大石劇場」を!!
あっという間の3時間。

勝手に評価!

  • 総合評価:4.8 すごく良い!

  • 料理・味:4.8

  • サービス:4.7

  • 雰囲気:4.8

  • コスパ:4.8

実際に食べたもの

おまかせコース(時価、30000円前後)一本となります。

乾杯ドリンク

モヒート
1500円(税込み)

ミントの爽やかな香りとラムの甘さが食欲そそります。
チェイサーにぴったり(笑)

アミューズ

白エビ、グジェール、桜エビ、キャビア

一晩寝かせた白エビはねっちり、甘~い。
グジェールから来る芳香なチーズの香り、キャビアの程よい塩気と旨味。
これらが絶妙に組み合わさって、何とも言えない余韻が広がります。

前菜

ほだての生ウニ、カリフラワーのクリーム、コンソメジュレ

とにかく濃厚で甘いウニ、優しい甘さのカリフラワー、コクのあるコンソメ。
濃淡になりそうなはずだけれど、するする入る美味しさ。
そして、高級食材らしからぬホッコリ感(笑)


トレビス、ビーツのソース、パルミジャーノ・レッジャーノ

わざと荒々しく焼いたトレビスはほろ苦い箇所、ほんのり甘い箇所もあって面白い!
そして、甘みと少しばかりの酸味の効いたビーツとよく合います。
男前だけれど、しっかり計算された美味しさ。

すっぽんのスープ

すっぱん2杯分を煮込みに煮込み、4種の貝のエキスと合わせたスープ。
今回はそうめんと合わせて、気持ち濃いめのお味。
個人的にはおじやの方が美味しくなる気がしたのだけど…
それでは締めになってしまいますものね(笑)


八寸
(写真の一部は2人前)


夏野菜のラタトゥイユのミルフィーユ仕立て

茄子やズッキーニ、パプリカを使ったラタトゥイユは理想的な美味しさ。
きめ細やかで優しい甘み。

鮎のコンフィ

線状のじゃがいもで巻かれた鮎は、外がカリッと香ばしく中はふわふわ。
苦みはそこまで強くないため、お子ちゃま舌な筆者でも美味しく頂けました!

フロマージュ・ド・テッド

豚肉を丸ごと使ったテリーヌは、豚肉の甘みと様々な食感がとにかく癖になる!!
ミミガーのコリコリ、しっとりなお肉の部分と…最後の一口まで全く飽きない。
というより、このぐらいないと物足りないかもしれません(笑)

マンゴーとパッションフルーツ、フォアグラの最中

これが表現できない美味しさでした!!
マンゴーもフォアグラも甘くて濃厚で口溶け滑らか。
濃厚甘×濃厚甘なのに、くどくないのはマリブ(ココナッツからできたお酒)由来?
解読不能な自分の馬鹿舌が悔しくて堪らない…

車エビとホタテのラビオリ、ブイヤベースソース

ソースは、とにかく「海!!」
磯の香りと魚介の旨味が濃ゆくて強い。
あわよくば追いソースして、パンをくったくったにして頂きたかった!

ラビオリは中のエビとホタテがパツンパツン!!

鱧のフリット

根セロリやハーブ、柑橘のソースとブールブランソースの2種類のソースと合わせて。
この組み合わせは優しくて余韻の長い甘みがありつつ、バジルの爽やかさが見事でした。
鱧とバジルの組み合わせって中々巡り合わないけれど、鱧の一番美味しい食べ方なのでは?

メイン①

岩中豚、生姜ソース

こんなに爽やかな豚肉は初めて。
水っ気の多い岩中豚は寝かせることで、旨味が凝縮。
お肉は噛みしめる度に、水のようにサラサラな豚肉のお汁が溢れてくる。
旨味はありつつも、爆弾並みではないのはきっとこの後に主役が控えているからかな?

ロースの脂身

リブロースとロースの脂身を食べ比べさせてくださりました!
リブロースはしっかり甘いのだけれど、さらさら。
ロースは脂の余韻が長くて、頬が落ちそうになる。

汗だくで火入れしてくださる大石シェフ

こんなにガンガン火入れしているのに、こんなに繊細な味になることが驚き。
そして、すんごく熱いはずなのに「シャッターチャンスですよ~」と楽しませようとしてくださる大石シェフには頭が上がらない…

口直し

スイカとミントのスープ

さりげなく美味しい。
口直しなのがもったいない。

メイン②

ラム肉、バジルソース

背中のお肉をデュクセル、背中周りの脂身で包み、ガンガン火入れ。
ラムと言っていいのか分からないほど、美味しい。
癖っ気がないのは勿論、しっとりで旨味が強い!

そして、脂身は時間が経っても口溶けが良い。
今回は5切れ頂きましたが、最後まで重く感じることなく美味しく頂けました。

焼きあがったラムをお席へ見せてくださりました。

締め

太刀魚とブイヤベースのリゾット

口に入れた瞬間の「エビ」が濃ゆいこと!
しっかり濃厚で旨味が強い。
粒々感ともちもち感を併せ持つリゾット、脂の口溶け滑らかな太刀魚と合わせて頂くと、口の中が幸せの洪水。


カレー
(写真は3人前)

とにかく、優しくて甘い!
単体で食べるには物足りないかもしれないけれど、締めにはぴったり。
たんまり3人前頂いてしまいました(笑)

デザート

ピーチメルバ

セルクル(?)を真上にゆっくり外します。

桃のコンポートは言わずもがな、何より驚いたのがサバイヨンソース!!
バニラアイスのようにしっかり甘くて濃ゆいのに、軽やか。
(思わず、セルクルについたクリームを無心で掬ってました)
アヴァンデザートには、勿体ないぐらい主役級の美味しさ!!

やぶ茶のクレームブリュレ、フィナンシェ

クレームブリュレは甘さは控えめで、癖っ気のないほろ苦さが食後にぴったり。
そして、何より驚いたのがフィナンシェ!!!
冷ました状態でご提供いただいたのですが、「焼きたて至上主義」のフィナンシェ界に一声言う美味しさ。
しっとりねっちりした口触りや食感とナッツの香りは、まるでフロランタンのよう。


サービス

大箱の、ミシュラン獲得店にはないホスピタリティを感じました。
そう思った理由は2点。

①一人一人をしっかり見てくださっているため
この度筆者は2回の訪問、しかも前回が9か月前であったにもかかわらず、シェフもサーバーの方も覚えてくださりました。
入店時、予約名をいうことなく、「○○さん、いらっしゃいませ」とお声がけいただきましたし、大石シェフは自分が健啖家であることをしっかり覚えてくださりました。
(前回約束?してくださった2倍のポーションも、しっかりお守りくださりました!!)

②スタッフの皆様のおもてなし精神・活気が半端ないため
平日1日2回転、土曜は3回転で大変なはずなのに、「楽しませよう」と精神をひしひしと感じます。
全員がテンション高い!というわけではないけれど、ゲストを盛り上げよう、楽しませようとする気持ちが伝わる。
その気合に感化され、締めの時点では初めましてのお隣同士とおしゃべりしている。
顧客も「大石劇場」の1メンバーとして、一つになった気持ちになります。

お値段

おまかせコース、ドリンク一杯で33600円/1名でした。
お値段のみを考えると高いけれど、内容を鑑みるとそれ以上の価値があります。
(とはいえ、それ以上値上げはして欲しくないかも…)

まとめ

思い出は美化されがちですが、それを凌駕する満足度でした。
お腹いっぱいだと食べ物のことを考えたくなくなるのに、次の予約をしたくて堪らなかったです。
願わくば、毎シーズン伺いたいレストランです。


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