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『少年生活』-生きたことで、考えたこと

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ぼくの残りわずかな10代を書いています。思ったことを思ったままに。考えたことを考えたままに。等身大なぼくの日記です。
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記事一覧

『少年生活』Vol.3 みずから的を置き、射抜く。

研究室にて 眠くないのに頭が働かない。今日の研究プロジェクトは始終そんな感じだった。考えても考えても何も見つからない。どう考えて良いかわからない。自分が何を考えてるかもわからない。ずっとパソコンに目を向けて、時には手元のノートにメモしながら、ずっと「宇宙ネコ」のような顔をしていた。 頭が働かない原因はたったひとつ。今目の前で行われている研究や、先輩たちの会話が一体なんの話なのかさっぱりで、付いていくことができていないからだ。目の前にあるテキスト(インタビューを文字起こしし

 『少年生活』Vol.1 手紙と科学館 前半

日本科学未来館にいった。 久々にお台場を訪れた。目的は「日本科学博物館(Miraikan)」に行くこと。以前から関心は抱いており、ゼミの同期との話題に出たのをきっかけに出向くことにした。 前日のよる、科学館だけでは1日過ごせないだろうと思い、お台場についていろいろ検索していた。その時、日本科学未来館のwebサイトを覗いてみたが、「うーん、どうせいつもの科学館の類だろう」と、上野にある「国立科学博物館」などを頭に浮かべていた。期待は、そこそこという感じであった。ひとつ楽しみ

『少年生活』Vol.2 手紙と科学館 後半

科学館の後は、海をみにいく 科学館を後にした私たちは海へ向かった。僕の地元が鎌倉ということもあり、海岸や砂浜はとても慣れ親しんだ場所である。しかし、東京、ましては再開発地のお台場の海岸となれば雰囲気は全く異なっており、新鮮な気持ちで見に行くことができた。 この場所に来て考えたのは、ゼミの子の観察力への気づきと、情景を保存する「ことば」の役割についてだ。 前者のことは以前から思っていたのだが、同伴したゼミの子の観察力は凄まじい。「〜あれみて!」や、「〜がこっちに来てる!」