『少年生活』Vol.3 みずから的を置き、射抜く。
研究室にて
眠くないのに頭が働かない。今日の研究プロジェクトは始終そんな感じだった。考えても考えても何も見つからない。どう考えて良いかわからない。自分が何を考えてるかもわからない。ずっとパソコンに目を向けて、時には手元のノートにメモしながら、ずっと「宇宙ネコ」のような顔をしていた。
頭が働かない原因はたったひとつ。今目の前で行われている研究や、先輩たちの会話が一体なんの話なのかさっぱりで、付いていくことができていないからだ。目の前にあるテキスト(インタビューを文字起こしし