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「育ててくれてありがとう」とあなたが言葉を贈ったら、毎月1日は家族記念日。

父の日、母の日、こどもの日。あれ、家族の日ってないのかな?大切な人を思う機会は何回あっても足りないから、年に1回とは言わず月に1度は思いを馳せる日に。毎月1日(ついたち)が家族記念日になればという思いで綴りました。

あなたは生まれてきただけで最高のプレゼント

「生まれてきてくれてありがとう。」赤ちゃんが生まれた日を取材して放送する番組で、お父さんとお母さんが誕生した赤ちゃんへ向けてかけた言葉だった。この世に生まれてきてくれた、私たちの元へ生まれてきてくれたことに、その事実に感謝をする瞬間。生まれた瞬間の記憶はない人がほとんど。おそらくあなたも記憶にないだろう。でも、あなたが生まれた瞬間も、あなたのお父さんお母さんにとって幸せで最高のひとときだったに違いない。「生まれてきてくれてありがとう。」とあなたに言っただろう。あなたが生まれたこと自体が、あなたのお父さんお母さんにとってお金では買えない最高のプレゼント。あなたは生まれてきただけで最高のプレゼント。ご両親の思いを私が代わりにお伝えさせてほしい。

あなたへ「生まれてきてくれてありがとう。」

今のあなたは親からの贈り物でできている

お父さんとお母さんはあなたという最高のプレゼントを授かって、その日からあなたへたくさんのものをお返しする。愛情を持って優しく、時に厳しく。子育てを通してたくさんの愛をあなたへ。

私が親からの愛を感じた瞬間は、自分が風邪を引いて看病をしてくれたときだ。熱を出してしんどくて寝込んでいる私。隣で一緒に寝てくれた。そっと脚を絡めてくれて「熱、全部吸い取ってあげる。元気になれるからね」って言ってくれた。あのときの私は、どれほど安心して眠れたことか。無償の愛とはこういうことなんだなあって大人になった今、やっとわかった。あなたにも親から受けた無償の愛があるはず。

たくさんの愛を受け取って生きてきた私たち。そして、歩くことも喋ることも何もできなかったあなたは今、自分で自立して生きていけるようになってきた。親元を離れ自分でお金を稼ぎ、自分で生活できるようになっている。親元を離れると「親のありがたみが身に沁みる」とよく言う。私もよく会社の同僚とそんな話をする。

でも、本当はそんな言葉だけでは表せないほど、たくさんのものをもらってあなたは育ってきたはずだ。言葉にできないほどのいろんなものを。そして、あなたのご両親は生まれてきてくれたあなたというプレゼントに対して、愛情を持って子育てし、自立した大人になる力をあなたにお返ししてきたのである。

私だってその一人だ。26歳、ひとり暮らし、なんでも自分でやって生きている。いや、やるしかないのだ。料理、洗濯、掃除全部。今までやってもらってきたものを、日常のあれこれをこなしながら生きている。誰にも教わってないのに掃除できたり、洗濯できたり。そんな瞬間にふと「お父さんとお母さんのおかげでここまでこれた」と思う日がある。でもこの感情は、親への感謝はかなくす〜っと消えていく。なくなるわけではないけど意識からは消えていくのだ。

親への感謝の思いって意外と伝える機会がない。実家を出て親元を離れたあなたなら、なおさら思いを伝える機会がないだろう。あなたの心の中にある親へのあたたかい気持ちも、伝えなければ親へは届かない。互いの寿命があるなかで、あと何回会えるのか?今後一緒に住まない限りは、おそらくもう数えるほどしかないだろう。あなたの中にある親への感謝の思い、伝えずに心の中に灯っている思いを、どうか大切にしてほしい。そしてどうか、あなたの親御さんへ届けてほしい。

父の日母の日そんなの関係ない。何気ない日常だからこそより伝わる感謝の思い

せわしなく過ぎていく日常のなかで、あなたの思いも過ぎ去っていく。でも、ちょっとだけ立ち止まってみてほしい。毎日じゃなくていい。毎週じゃなくていい。せめて月に一度はお父さんとお母さんに思いを馳せてみませんか?そんな習慣があったって良いじゃない。人生は時間は有限なんだから、今ある時間を思いを大切にするために。

年に一度の「父の日」「母の日」で感謝の気持ちを伝えられるから十分じゃんと思う人もいるかもしれない。でも形式ばった贈り物より、何気ない日のプレゼントの方がより気持ちが伝わると思う。サプライズが嫌いな人っていないから。

だからあなたの感謝の思いは、何気ない日に伝えちゃおう。言葉じゃなくていい。言葉が恥ずかしいなら物に思いを込めて送ろう。物がたいそうならLINEでもいい。なんでもいいんです。手段なんてなんでもいい。あなたから行動をおこすことに意味がある。あなたの行動が両親の心をあたたかくする。日常にぽっと火が灯る、そんな瞬間をつくっていきませんか?

毎月1日は家族記念日。さあ、あなたの思いをお届けしよう

実は、日本の祝日って「1日(ついたち)」にない。新年の元旦以外の「1日」はなんにもない。キリの良い1日。月の始まりの1日。なんとなく過ごしてきた1日(ついたち)を、思いを馳せる1日(いちにち)にしませんか?「育ててくれてありがとう」の思いを込めて、お父さんお母さんと繋がる日にしよう。今までたくさんもらってきた愛へのお返しをしよう。

「育ててくれてありがとう」とあなたが言葉を贈ったら、毎月1日は家族記念日。


このnoteは、オンラインキャリアスクール『SHElikes』のWebライティングコース【エッセイライティング】の課題で実際に書いた記事の内容です。課題提出後に添削いただき、加筆修正いたしました。
●課題の概要
・テーマ:「家族と贈り物にまつわるエッセイ」
・想定読者:20代後半〜30代男女
・依頼背景:毎月1日を「家族の日」として制定したい。この日に合わせて、読者が「家族のことを考え、贈り物をしたいな…」と思うようなエッセイを掲載したいです。直接的に”贈り物をしましょう!”と言及する必要はありません。大事な家族のことを考え、思い出してしまうような、家族と贈り物にまつわるあたたかいエッセイをお願いいたします。
・字数:2,000~5,000字
・与えたい読後感:家族に対して思いを馳せる。あたたかい気持ちになる。

課題BOOKより一部引用

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