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使いさしのノート

 過日、黒歴史抹消のため、書き溜めてきたノートの断捨離をやっていたら使いさしのモレスキンが出てきた。2013年に使い始めたもので、半分以上が白紙のままだ。書いてある内容は単なる行動ログがほとんどで、どうやら黒歴史化の恐れはなさそうだったから、続けて使うことにした。
 note記事のネタに困ったら、このノートにその日の出来事を思いつく端から書き出して、適当なものを膨らませて記事にしている。

 モレスキンはポケットサイズでも2,000円を超える。ノートとしては随分高額だ。そのくせ紙質は酷い。万年筆など使ったらページの裏までインクが滲む。
 2,000円も払わせておいてこれは何事かと、昔は随分不満に思ったが、そもそもメーカーが「万年筆の使用は想定してません」と言っているのだからしようがない。そこへ「これはどういうことだね? じわじわ滲むじゃあないか」とやったって、「だから言ってるじゃん」となるだけだ。そうなると「きー! 悔しい!」となって、ますます面白くない。だからこのノートにはボールペンを使っている。

 紙質その他の仕様全般で、“ロイヒトトゥルム1917” という上位互換品がある。あちらも使ったことはあるが、高い物が良いのは当たり前だと思うばかりで、面白みがない。
 だからといって面白みばかりのために2,000円のノートをまた買おうとは、今はもう思わない。


よかったらコーヒーを奢ってください。ブレンドでいいです。