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それよりも、掃除をします。・・・か。なるほど。

朝日新聞に、毎日紹介されている「折々のことば」というものがある。

新聞を読むときには、一面の記事よりも、一番先にここを読んでしまう。
一日の始まりに、ちょっと励ましてもらえそうな気がして。
ちょっと戒めてもらえそうな気がして。

今日は、
「それよりも、掃除をします。」
という、仙台の小さな書店の店主さんのことばだった。

その書店は、開業してすぐにコロナ禍になったそうだ。
そんな中、持ちかけられたイベントに乗るなど、辛抱強く店を開いておられたが、
最後は、やっぱり
「店の中に手をかける」
ことだったと店主さんが、おっしゃっている。

掃除や、本の整理や、本の紹介文書きなど、そういう小さなことを重ねているうちに、店はまた動き出すみたい、とおっしゃっている。


日曜日の朝から、とってもじんわりとした。
そうやねん。
私もそう思うねん。

それって、「自分」についてもそうやんなあ。

いろいろと考え込んでしまって、かといって、答えが見つけられず、どうしていいかわからない時に、まず、身の回りのことをやってみるしかないよなあと、思っている。

それは、掃除だったり、料理だったり、手紙を書くことだったり、孫の子守だったり、夫の職場の愚痴を聞くことだったり、手帳を書くことだったり。

そういった日々の生活のことを、ひたすらにやり続ける。

だって、なにを、どうしていいかわからへんから。

それしかできへんから。


でも、不思議と、何かしらやっていると、何かが解決するわけやないけど、「あ~、そうかもしれへんなあ。」
なんて、言葉が浮かんでくることがある。
(浮かんでこないこともあるけど。)

なにが、そうかもしれへんのか、自分でもよくわからへんけど、
「あ~、そうかもしれへんなあ。」
って、気持ちになってくる。

それを、言葉で表現できたら、素敵やねんけど、それにはまだまだ修行不足な私。

ただ、今は、
「あ~、そうかもしれへんなあ。」
を繰り返している段階。



今朝は、ふかふかのトーストが出されるお店の、モーニングを食べに行った。

7時30分の開店と同時に入店。
濃い目の珈琲を飲みながら、ふかふかトーストを頬張る。
スキレットの中の温野菜が、これまた美味しい。
かぼちゃって、焼いたら、なんでこんなに美味しいんやろう。
ブロッコリーも、ちょっと焦げ目がついて香ばしい。
目玉焼きは、贅沢にも二つ。

もうお腹はいっぱいである。

ふと、時計を見ると、9時前になっていた。

びっくり。

ただ、もそもそ食べていただけやのに、そんなに時間がたっていたなんて。

これは、かなり、くつろいでいたな私。


昨日の夜に、夕食の後片付けをしながら、翌日の朝食のことを考えていたら、急にその店のモーニングが食べたくなったのだ。

いつもよりも、ゆっくりと時間をかけて洗い物をしていたら、ふとひらめいた。

これが、いつものように、できるだけ速く家事仕事をやっつけるモードでやってたら、思いつかへんかったやろうなあ。

ちょっとつまらんことがあって、悶々としていた昨日。
しかも、その気持ちを隠さなあかんかったから、よけいにしんどいしんどい。
そんな気持ちをまぎらすために、とにかく洗い物をていねいにしていた。
愚痴っていても、泣いていても、しょうがないしなあ。
ほんまは、めっちゃ愚痴りたいんやけどね。


そんな時は、
まずは、” 自分の生活に手をかける ”やな。

そこから、ちょっとした、ほんまに小さな動きにつながって、おかげで、今日は、なんだか穏やかに過ごすことができたようやし。

今日の「折々のことば」は、励ましでも戒めでもなく、共感やったわ。
共感も、心強いよな。

ちなみに、愚痴りたい案件は、まったく解決してへんけど。

*モーニングの画像は、ホームページより、お借りしました。美味しそうってことで、お許しを~。いや、ほんまに美味しんねん。


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