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梅雨はあかん 揺り戻しがやってきた

じっとじとである。

むっしむしである。

空は、どっよどよである。

雷は、ごっろごろである。

もうすぐ一気に雨が落ちてきそうな感じである。

いつ窓を閉めに行こうかと、どきどきしながらも、なかなか動かないのは、いつものこと。

ぼったぼたの雨音がすると同時に、走り出すのは、目に見えているのに。

家の中を窓を閉めるために走る。遅いけど。
階段も、よっろよろで走る。

降り出す前に閉めたらいいのに。

でも、ぐっずぐず。

梅雨だからしょうがないとはいえ、

気持ちはどっろどろなのである。



こんなことでいいんやろうか。

もっとやりがいを感じながら生活をせなあかんやん。

なんでもかんでも、病気のせいにしすぎとちゃうか。

もっとがんばれるやろ。



やってきました。揺り戻しタイム。


こんなことではあかん。

もっと仕事をせなあかんやん。

のんびりした時間が多すぎやねん。

ほんまに、こんなままではあかん。


自分で選択した今の生活なのに、ほんまにこれでよかったん?モードになってしまう。

梅雨のこの時季があかんのか。

身体の調子もいまいちで、それに伴い、気持ちもいまいち。
いや、いまひゃく。


納得したつもりでも、ときどきこうしてやってくる揺り戻し。


こういう時は、断捨離にはげんでみる。

まずは、昔の写真を処分。
元気だったころの自分を見て、ちょっと寂しくなる。
めっちゃ若い時のやから、あたりまえやのに。

食器類も処分。
なんとなく、捨てられずにいた箱入りの食器たち。
大物は、土瓶蒸しセット。
とにかく箱がでかい。
土瓶蒸しなんて、家で食べることはないやろうし。
松茸なんて高級品を料理する自信はない。
買う勇気もないけど。

洋服も処分。
ちょっとあったら便利かなって感じのTシャツやパンツ。
よっれよれのよっれよれ。
それでも、インナーにいいかもっと置いていた。
床の拭き掃除や、ガスコンロの掃除のときに着たらいいかもっと置いていた。
それらを、一気に処分。

捨てた。すてた。
雑巾用の布切れが、山盛りできた。

それでも、すっきりしきれない。


しょうがないなあ。

なんとなく、庭に出てみる。

雑草を抜いたり、枝から落ちた柚子の実を拾ったり、たくさん増えたラベンダーを摘んでみたり。

せっかくだから、オレガノと一緒にラベンダーを飾ってみる。
茎の長さをそろえたり、バランスを考えたりして、ようやくそれなりに。


このころには、少し気持ちが落ち着いてきたような。

開けっ放しの窓からの風も、ここちよい。

今日は、とろろそばをつくろうか。

小松菜のお浸しは、だし醤油とポン酢とどっちの味付けにするか。

そばを茹でながら考えることにしようっと。



なかなか折り合いの付けられない気持ちは、揺り戻しを何度もしながら、いつかはどこかに向かっていくんやろうな。
悲しみは、悲しみとして、ずっと抱えていく。
そう腹をくくる。


うまくいったら、若いころからあこがれていた、どこか陰のある女性になれるやもしれん。
なんてしょうもないことを思えるほどには
なれたんかいな。

雨が降ってきたわ。

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