産声をあげた時から
凝り固まった常識を押し付けられて
同じ色で愛することを強要される

異質な色の愛だと言って
排除するなら納得するコタエを…
今日も手の中のディスプレイは
現実との落差を思い知らされる

性別の垣根なく
僕がどんな色の愛を描いても
悪でも不正解でもないのに…

捨て去りたい衝動を
投げ出したい熱量が
ただ、溢れ出してしまう前に

白か黒かなんて愛には
当てはまらないのに
どんなに傷ついても僕らは
愛することを失せない

興味本位の心配に
未知の色の愛への恐怖
そんなモノぶっ壊してしまいたいのに

色眼鏡にお仕着せの個性
そんなものに負けて怯えて逃げ惑う
僕らに新しい夜明けはまた訪れないだろう

今日もNoという
コタエを飲み込みへつら笑い

らしさという檻に閉じこもり
自分の色の愛を偽って半で押したような
スーツにパンプスでラッシュアワーに
吸い込まれては吐き出される

辟易しながら大きなナニカに
口をつぐみ少ない
色の愛は見えない見ないフリ

走り出したい衝動を
叫び出したい熱量が
ただ零れ落ちてしまう前に

同調圧力に美化された理想像
不躾な詮索にセクシャルな話題
ハラスメントにライフを消費され
ストレスに犯される

それでも僕らは自分の色の愛を偽らずに
生きてゆける夜明けを待ち望んでる