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【OAK】まだ5月だけどトレードデッドラインに備えよう

先日、あまりに記事のネタが無かったため、記事の最後にアンケートをくっつけるという裏の手を使ってネタを募集しました。
すると来る来る40件もの回答(本当にありがとうございます)。

40件もの回答のうちの半分近くを占めたのが「トレードデッドラインに関する記事」でした。そして「野球関係ない記事」は得票ゼロでした。

「トレードデッドラインの売却に関する記事」とまとめて書きましたが、もう少し詳しく書くと、今夏のトレードが予期されるフランキー・モンタス、ラモン・ローレアーノ、ショーン・マーフィーの3人のトレードに関してということになります。キープもありえる後者2名に比べ、モンタスはこのままいくと100%出荷となりますので、どうしてもモンタスがメインの話にはなると思いますが。

トレードデッドラインの動向を占うといってもまだ5月。トレードデッドラインの8/2まではまだ2ヶ月を残します。今回はガッチガチの予測というよりは筆者自身のこうなったらいいな~という青写真でもって書いていきます。話半分に読んで下さい。


A'sのニーズを確認

A'sのマイナー組織を確認し、トレードデッドラインでA'sが何を求めるであろうかを予想していきます。

まず投手プロスペクトに関しては一旦度外視します。
A'sはオフの間の一連のトレードで、直近のドラ1投手2人を含む多数の若手投手を獲得しました。もちろん投手なんて何人いても良いですし、今後のトレードでももちろん獲得することになると思います。
しかし、今回はあくまで今後の売りでは野手プロスペクトがメインピースになるのではないかという推論を土台に進めていきます。

こちらが野手のマイナーデプス早見表です。

赤→平均以上のレギュラーになれるポテンシャル有り
青→レギュラーになれるポテンシャル有り
黒→デプスレベルで定着のポテンシャル有り

組織で一番分厚いポジションは捕手ということになるでしょう。
共に全体Top100にランクインするシェア・ランガリアーズとタイラー・ソダーストロムが控えます。AAAで打棒を奮っているランガリアーズが数年内にショーン・マーフィーの後を継ぐことは濃厚でしょう。
ただ、打てる捕手は何人いてもいいという至言にもある通り、捕手がいくらいてもいいのは確かですし、ソダーストロムにはコンバートのリスクもあります。
まぁだとしても、今後のトレードで対価の目玉が捕手である必要はないでしょう。

そしてプロスペクトが集まりやすいポジションとはいえ、二遊間もなかなかに充実しています。
メジャーレベルではニック・アレンが定着間近、ケビン・スミスも本職はSSです。
AAでも、19年ドラ1のローガン・デビッドソンが復調し、21年ドラ2のザック・ゲロフはAAで打棒を奮いながら、2Bコンバートも順調な様子。
下のクラスでもショーン・マナエアの対価だったユーリビエル・アンヘルスと21年ドラ1のマックス・マンシーが控えます。
SSには守備職人のニック・アレンがいるため、守備力を度外視した人選ができるのも良いことですね。

逆に薄いポジションはどこかというと、一塁/外野のパワーバットになると思います。
外野のプロスペクトの層の薄さはこの通りの現状ですし、ファーム全体で見ても間違いなく通用する打力の持ち主はソダーストロムとせいぜいゲロフくらいなもの。

とにかく打てるプロスペクトが必要だと思っています。


もー選・こんなヒッティングプロスペクトが欲しい

ここからはトレード予想。こういうプロスペクトが欲しいのよというのを書いていきます。A's側のトレードアセット(モンタス/ローレアーノ/マーフィー)のバリューは今シーズンここまでの成績は重く見ず、どちらかといえばシーズン前のバリューに準拠していく形でいきます。

中にはウチの可愛いプロスペクトをモンタス/ローレアーノ/マーフィーごときに出すわけあるかい!という他球団ファンの読者の方もいるかとは思いますが、お詫びして訂正しません。ご了承下さい。


ジョシュ・ロウ / ヴィダル・ブルーハン

TBとのトレードはフランキー・モンタスの売却を想定しています。
投手王国のイメージ根強いTBですが、今年に関してはブルペンからジェフリー・スプリングスを前に回したり、すぐに昇格できそうなプロスペクトが見当たらなかったりと、モンタス獲得に動く可能性は否定できない状況です。
トッププロスペクトと言われながら、なかなかメジャーでの定着のチャンスに恵まれないロウとブルーハンを整理してモンタスに換えるという発想はあり得ると思います。

特にブルーハンの場合は二遊間がエクステンション組のブランドン・ラウとワンダー・フランコで埋まり、さらにテイラー・ウォールズやアイザック・パレデスもいるという状況ですから、TBにとっても出しやすい存在でしょう。オプションも残り1とそろそろマイナーに漬けてもいられない状況ですし。

ジョシュ・ロウは現状AAAで待機中とはいえ、ケビン・キアマイアーの時代の終焉が近づき、今でもブレット・フィリップスがレギュラーを張っているTBの現状では放出しにくい選手だと思います。A'sにとってのフィットは間違いなくロウ>ブルーハンですが、ロウにありつくのは難しいかもしれません。


アレックス・キリロフ / トレバー・ラーナック

MINとのトレードでもモンタス売却を想定しています。

開幕前にもモンタス獲得の噂はあったものの、A'sの側からは(なぜか)実際にはオファーがなかったらしく、そのまま流れてしまいました。
ディラン・バンディとクリス・アーチャーとの契約、クリス・パダックの獲得で糊口をしのぐプランでしたが、パダックは全休が確定。バンディとアーチャーも2人併せてfWAR0.1と、いつこれ以上悪化してもおかしくないスタッツです。好投していた新人のジョシュ・ワインダーもIL入りと、エース級の獲得はプレーオフで上に行くためには至上命題になってくるのではないでしょうか。

A'sのニーズから考えると、メインピースとして挙がるのはアレックス・キリロフとトレバー・ラーナックの2名です。オフのCWSとの交渉ではアンドリュー・ヴォーンを要求していたという報道もありますし、このレベルのプロスペクトでなければA'sは妥結するつもりはないのではないかと思います。
また、カルロス・コレアがいつオプトアウトするか分からない以上、ロイス・ルイスはありえないでしょうが、傘下でセンターラインを守れるオースティン・マーティンやひょっとするとホセ・ミランダも可能性はあるかもしれません。

ラーナックは今季好調で定着しかけているので放出は難しいかと思われる一方で、キリロフは若干つまずき中。ラーナックが離脱しているにも関わらず、昇格の声がかかっていません。
モンタスがこのまま好調を維持し、売り手市場になればキリロフ獲得もありえない話ではないと、そう信じたいですね。キリロフ獲得で号泣したい。


ブレット・ベイティ

球界期待のダブルエース、ジェイコブ・デグロムとマックス・シャーザーが長期離脱中で、先発ローテが焦げ臭くなっているNYMもモンタス獲得候補のひとつです。実際にモンタスにスカウトを送っていたという情報も出てきました。

NYMがモンタスのために動かせるアセットの中で思い当たるのが強打の三塁手ブレット・ベイティです。
NYMにはロニー・マウリシオやマーク・ヴィエントスといった他のヒッティングプロスペクトもいますが、個人的にはこのベイティの打撃に惹かれます。
ベイティは現状3B扱いをされてはいるものの、将来的には1BもしくはLFに落ち着くとの見方が大半で、この点でNYMの将来的なデプスに合致するかはやや不透明です。
10年契約のリンドーアがいるため、現在SSのマウリシオが3Bとしてデビューする可能性は大。さらに1Bにはピート・アロンソがいますし、今は捕手のフランシスコ・アルバレスがコンバートされる恐れもあります。ベイティはNYMの中でもプレミアのつく有望株ですが、割り切った放出の判断ができる存在でもあるかもしれないと考えます。

NYMとしても今年は悲願のワールドチャンピオンの大チャンスですから、モンタスのようなインパクトある補強は必要でしょう。
それにジェイコブ・デグロムが開幕前の段階ではオプトアウトの意志を示しており(この長期離脱でどうなるかは分かりませんが)、勝負モードを続ける中でもしデグロムが流出した場合を考えても、2023年まで保有できるモンタスの存在は保険になり得ます。ベイティくれ~~~


ジョー・アデル

これまで順調な滑り出しを見せているLAAにとって、今年は非常に重要なシーズンです。今後数年のスパンの中でも、今年はワールドチャンピオンの可能性が高いシーズンに思えます。これまで想定以上の頑張りを見せている先発ローテにも更にブーストが欲しいはず。

悲しいかな、テイラー・ウォードの大ブレイクとブランドン・マーシュのブレイクでもはやメジャーに居場所がないジョー・アデルですが、マイナーでは堅調です。
LAAの貧弱なファーム層を考えても、かつてのトッププロスペクトをバリューがある内にトレードチップにするというのは想像に難くありません。

実際にアデル単体ではモンタスとは釣り合いそうにないため、それなりのクオリティの投手プロスペクトもくっつくことになりそうです。近年、大学生投手に偏ったドラフトを行っているLAAであれば、A'sが好みそうなハイフロアーなSPを提供することはさほど難しくないでしょう。ジョー・アデルを救いたい…。


JJ ブレディ

実はオフの間にもMIAとの間でローレアーノとブレディを巡るトレード交渉があったといいます。
ローレアーノにルー・トリビーノを付けて、ブレディがメインのパッケージで話が進んでいたそうですが、MIA側が難色を示したことで交渉は決裂してしまいました。

MIAはその後、ヘスス・サンチェスをCFにコンバートして開幕したものの、サンチェスは攻守両面で物足りないパフォーマンス。ローレアーノの今後のパフォーマンスに依る所が大きいですが、細部の調整次第ではこのトレードは復活する可能性があると見ています。
ローレアーノと、そしてマーリンズの復調に期待です。


アンケ


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