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△山の紹介△「燕岳~常念岳」 (0013)

北アルプス入門山ともいえる燕岳から日本百名山である常念岳への尾根道を縦走するコースです。

<山岳名>
燕岳 (つばくろだけ/ 長野県安曇野市・大町市)
常念岳 (じょうねんだけ/ 長野県安曇野市・松本市)

<概 要>
標高は、燕岳が約2704m、常念岳が約2857m。 燕岳は日本二百名山、常念岳は日本百名山。 
燕岳そばの燕山荘周辺は、高山植物の女王とも呼ばれるコマクサが豊富。
常念岳の山頂からは、ピラミディカルな槍ヶ岳が望める。
燕山荘から常念小屋への尾根道は槍ヶ岳を恒常的に眺めながらの縦走が楽しめる。
燕山荘から大天井岳までの尾根道が「北アルプス表銀座コース」(燕岳~槍ヶ岳)の半分に該当する。大天井岳から蝶ヶ岳までの尾根道は「パノラマ銀座」と呼ばれることもある。

<所在地>
長野県安曇野市・大町市・松本市

<アクセス> 
東京(竹橋)から夜行高速バス(毎日あるぺん号)が燕岳山麓の中房温泉、常念岳登山口(一ノ沢林道終点)まで運行。
JR中央本線「穂高」駅より中房温泉行定期バスが運行(南安タクシー)。
JR中央本線「穂高」駅より中房温泉乗合バスが運行(安曇野観光タクシー)。
しなの鉄道・上田電鉄「上田」駅より中房温泉または一の沢への定額タクシーが運行(南安タクシー)

 

<コース>  
※所要時間は標準的タイムによる目安です(休憩含まず)。
(1)燕岳→常念岳コース  
中房温泉→ 合戦小屋(180分)→ 燕山荘(90分)※宿泊 燕山荘↔燕岳(往復60分) 燕山荘→ 大天井岳(220分)→ 東大天井岳(90分)→ 常念小屋(90分)※宿泊 常念小屋↔常念岳(往復120分) 常念小屋→ 胸突き八丁始点(60分)→ 一ノ沢登山口(130分)
標準タイム/ 
1日目:約4時間30分、2日目:約6時間40分、3日目:約3時間10分 
※燕山荘/燕岳、常念小屋/常念岳のピストンは含まれていません。
標高差/ 中房温泉→燕岳:約1300m、 常念岳→一ノ沢登山口:約1500m

<特徴>
中房温泉から合戦小屋の間にはベンチが要所に設けられており、タイミング良く休憩を取ることができます。
燕山荘に宿泊した場合、東からの朝日と西に朝日に染まった槍ヶ岳などの北アルプスの山脈のモルゲンロートを観望できます。
大天井岳は大天荘の裏手にあります。 顕著なピークではありません。
燕岳~常念岳の尾根道は森林限界以上になりますので、風雨がある場合は吹きさらしになります。
燕岳~大天井岳の間に鎖場と長いハシゴがあります。 難度は高くありませんが切れ落ちた崖にあるため要注意です。
一ノ沢登山口から登る場合、胸突き八丁から上は急登になります。
燕岳~常念岳の尾根道上には水場はありません。
登山道上に避難小屋はありません。

<国土地理院地図>
中房温泉

 

<売店等>
登山道上の山小屋で飲料・軽食購入可。 合戦小屋のスイカは有名です(夏期限定)。

<入浴施設>
・燕岳登山口側: 中房温泉、有明荘
・一ノ沢登山口側: ホテルアンビエント安曇野、ほりでーゆ~四季の郷、安曇野しゃくなげの湯

<お食事処>
・「有明荘」、「ほりでーゆ~四季の郷」、「安曇野しゃくなげの湯」でそれぞれ食事可。
・そば処 一休庵(日本蕎麦) 穂高駅

<山小屋>
中房温泉、有明荘、燕山荘、大天荘、大天井ヒュッテ、常念小屋

<付近の山>
蝶ヶ岳、槍ヶ岳

<名産品>
わさび、おやき(あづみ堂)、大雪渓(日本酒)、野沢菜漬け

<補足>
中房温泉は「日本秘湯を守る会」の会員です。 宿泊者は敷地内に設けられた多くの浴槽や露天風呂を楽しめます。
常念小屋から一ノ沢登山口に下山する場合、常念小屋からタクシーの予約が可能です(穂高駅まで30分程度)。
常念小屋には平年であれば夏期限定で信州大学医学部の診療所が開設。
毎日アルペン号の中房温泉発の東京行き高速バスは一ノ沢登山口には立ち寄りません。
燕山荘では、季節に応じて各種イベントを開催。
燕山荘グループの山小屋(燕山荘、大天荘、ヒュッテ大槍、有明荘)では会員制度「クラブ燕山荘」(入会無料)があり、宿泊ごとに貯まったポイントが10ポイントで一泊宿泊無料になる。
燕山荘には平年であれば夏期限定で順天堂大学医学部の診療所が開設。
2021年は燕山荘グループ100周年のため記念で宿泊者に特製バンダナがプレゼント提供。

 

<私的な雑感>
燕山荘はスタッフさんの数がたいへん多く、とても丁寧な接客対応が印象的でした。 眺望とロケーションも優れており、日本で人気ナンバーワンの山小屋と言われるのも肯けると感じました。 オーナーさんが滞在している場合は、夕食時にアルペンホルンの演奏をしていただけることが多いようです。 昼食でいただけるカツカレーがボリューミーだったのが記憶に残っております。

槍ヶ岳はさまざまな山や方角から見たことがありますが、常念岳山頂からの槍ヶ岳は非常に整ったピラミディカルな形状である印象です。

北アルプス登山の入門として燕岳のピストン登山をされる方も多いかと思われますが、時間があるのであれば、燕岳~常念岳間の北アルプス尾根道縦走の方が北アルプス登山の醍醐味を楽しめるかと思われます。 道中に鎖場やハシゴなどがありますが、リスクの高い難所や危険箇所はほぼないので、体力面さえ心配がなければ登山初級者でも問題は少ないかと思われます。

 

<参考サイト>
北アルプスパノラマ銀座
燕山荘
常念小屋
中房温泉
南安タクシー
安曇野観光タクシー
ほりでーゆ~四季の郷
安曇野しゃくなげの湯
そば処一休庵

 

<ご留意点>
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(6) 不定期更新です。 毎月一度を目安に更新を予定しております。
(7) カバー写真と、今回ご紹介した山とは、関係はありません。
(8) 情報は掲載日時点の内容です。
(9) 登山道等の状況については、適宜、現地の観光協会、ビジターセンターや山小屋などの各関係機関にあらかじめご確認くださいますようお願いいたします。
(10) 自治体により登山届や各種装備の義務化などの条件がありますのでご留意ください。詳細は各自治体や警察等にご確認くださいますようお願いいたします。

(2021/07/06 上町嵩広)

 

<バックナンバー>
0012 大杉谷~大台ヶ原
0011 北岳
0010 雲取山
0009 御前山(奥多摩)
0008 大楠山
0007 飯盛山
0006 赤城山
0005 大山(丹沢)
0004 三頭山
0003 宮之浦岳
0002 雨飾山
0001 編笠山

 

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