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「BLUE GIANT」~熱く青く光る物語

 フジテレビの「ぼくらの時代」(2月12日放送分)に、声優を務めた3人が出ていて、面白そうな映画だな、と思っていました。ストーリーはジャズに魅せられた3人の若者の出会いから始まるのですが、ここまで、ジャズのライブをしっかり描いた映画作品はなかったんじゃないか、と思うほど、圧倒的な音響でした。上原ひろみ氏が書き下した曲を、馬場智章氏のサックス、上原ひろみ氏のピアノ、石若駿氏のドラムの演奏で。素晴らしかったです。

「BLUE GIANT」 立川譲監督作品

1.主な登場人物

宮本大(声優・山田裕貴) 仙台の高校卒業後、上京。「世界一のサックスプレーヤーになる」と日々、バイトと河原での練習に打ち込む。雪祈を知り、玉田と3人でJASSと名乗り、セッションを組む。

沢辺雪折(声優・間宮祥太郎)大と同じ齢の凄腕ピアニスト。長野県出身で、4歳からピアノ教室に通って、都内の芸術系大学に通いながらバイトするピアニスト。

玉田俊二(声優・岡山天音)大の高校の同級生。東京の大学に進んだが、サッカーサークルで物足りずの日々。そんな中、大がジャズに打ち込む姿に刺激を受け、初心者ながらドラムでJASSに参加する。


パンフレットのケース裏側の画像です。
パンプレットはレコード版のようにケースに入っており、通常サイズより大きくて、
おしゃれで充実したものでした。


2.感想
 
漫画(原作は石塚真一氏)は未読ですが、ジャズをそんなに知らなくても楽しめました。ストーリー展開は、3人が出会って、So Blue というライブハウスでの演奏を目指します。紆余曲折の末に、演奏切符を手に入れるのですが、前日に不運が起こり・・・。
  主人公宮本大は、なぜあれほどの自信家なのか、それが嫌みでなく清々しいのです。「世界一のジャズプレーヤーになる」と豪語する仙台の高校生が東京に出てきて、小さな挫折はあるものの、前に進んでいく姿。応援したくなります。東北弁で~べ、と言った素朴さと、まっすぐな少し天然でもある力強さ。
 繊細な雪折。お母さん、憧れの女の子との幼少シーンは切ないです。
 初心者ながら一生懸命な玉田。お客さんのなかに、彼を最初から観て応援していると言ってくれたお爺さんとのシーンは涙です。きっと誰かが見てくれていると全ての観客への応援歌にもなります。
 声優を務めた俳優さんのイメージも声に加味され、アニメながら多様な感情表現が伝わってきました。そして、何より、プロの音楽家による演奏シーン。ど迫力です。音を浴びるといった表現がぴったりで、特にSo Blueでのアンコールシーンは涙、涙でした。こんなにも音楽で泣かされるとは。
 エンドロールのあと、余韻。漫画は世界編があるそうで、映画も続編ができそうな気配です。
 パンフレットもおしゃれで、LPレコード盤の大きさであり、2017年の企画が決まってからの制作の様子が書かれていました。本作は全編の約4分の1をライブシーンが占めるとあり、いかに魅力的に表現するかの工夫も書かれていました。温かい友情の青春物語、努力するものが報われる成功物語とど迫力の演奏シーンと。熱い熱い映画でした。
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