スポーツの世界、協会、リーグ、クラブ、球団全ての経営において、数多くのステイクホルダーが存在しています。釈迦に説法ですが、皆さまのお力添えのおかげで成り立っています。

ファンの応援、選手たちの素晴らしいプレーは、目に見えてわかりやすいので比較的感謝やリスペクトされることが多いと感じています。しかし、目立ちませんが、その存在なくして如何ともし難い、価値に対してまだまだ評価が伝わり切っていないところを何とかしたいという課題認識があります。

その最たるものが、スポンサー（普段パートナーと表現しますが、わかりやすさ優先でこの投稿では、スポンサーとします）ではないかと思っています。他にもチームでいえば、チームスタッフ。協会、リーグ、クラブ、球団などを支えるスタッフときりがありませんが、本日はスポンサーについて言及させていただきます。このnoteでも何度か、このあたりの話題は発信してきましたが、今一度角度を変えてお伝えしたく少しオーバーな表現も使いますが、お付き合いください。

Bリーグのみならず、他のリーグもクラブも売上構成比でスポンサー売上は過半以上になっているところが多く、最大にとなっています。おかげで選手の年俸も払えていますし、スタッフを抱えて運営もできています。もしこの売上が無ければ、または、大きく無ければチケット代金に転嫁するか、投資やサービス向上、選手の年俸も限定的で夢のない業界になってしまいます。

とてつもない貢献に比して、多くのステークホルダーからの感謝がまだまだ弱いのではないかと感じています。仕方ありません、金額が公表されているわけでも、クラブをどんなふうに支えているのか、なかなか知る由がないからです。

データ上は、贔屓にしているクラブなどのスポンサーの商品を同等レベルのサービスなら選択、購入するという比率は圧倒的に高いのですが、プラスαの感謝、リスペクトする空気が高まればもっとスポーツに投資しようということになるのではないかと思っています。

スポンサーがどんな思いで応援しているか、物心両面で協会、リーグ、クラブ、球団をどう支えているかが伝われば、もっと感謝される機会を作れるので努力していかなければなりません。商品がいかに売れるか、自社の名前をいかに知ってもらえるか、社員の一体感の醸成、地域貢献などスポーツのスポンサーをする大義名分は、ビジネス観点でも多数あります。

しかし、協会、リーグ、クラブ、球団を応援している人、特にファンの皆さまから感謝されていることを感じることが、スポンサー企業の立場からすると大きいのではないかと思っています。いや、想像しているよりはるかに大きいと確信をもっています。自分からこれだけやっているんだから、感謝してほしいなんて言うわけがないので究極わかりませんが。

もしもこのような自分たちが贔屓にしている協会、リーグ、クラブ、球団をスポンサーとして支援していることに感謝やリスペクトという空気がこのスポーツ界全体に広がるとどうなるか。思っているだけでなく、言葉や行動に繋がったらどうなるか。

間違いなく、支援し甲斐が高まりますのでスポンサーは増えます。結果として、選手、スタッフだけでなく、サービス向上や観戦、視聴環境改善が進み、ファンをはじめ、多くのステイクホルダーにも波及、還元されていくことになります。スポーツが文化として確立される上でも大きいことではないでしょうか。

Bリーグもプレシーズンが始まり、開幕までひと月を切りました。ぜひ、支援しているスポンサーをホームページや会場のユニフォーム、看板などで気にして欲しいです。また、スポンサーにお会いしたら、感謝の気持ちを伝えて欲しいです。スポンサーもファンの皆さまに感謝とリスペクトがありますので、超喜ぶと思います。

そんな幸せな空気とうねりが、どんどん広がると協会、リーグ、クラブ、球団だけではなく、スポーツ界を変えていく原動力になるかもしれません。

私も全国行脚して、会場でもオフィスでも多くのスポンサーにご挨拶している１番の目的は、感謝の気持ちを伝えることです。ファンの皆さんの中でこのムーブメントが広がったら、凄いことになると思います。スポーツが好きなみんなで、この世界をより良くしていけたら最高です。よろしくお願いします。