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好きな人とつながることを目的としない

不思議なことに、嫌われないように躍起になっていた時期より、嫌われることなど意識しなくなった今の方が、好きな人とつながっていて、居心地のいい関係を築けている。


それは、一体なぜだろう。

相手基準の関係性で人間関係を築いていると、結局、自分ではいられないから、無理が生じる。

そういえば、こんなことが昔あった。

「振り回さないでくれ!」

と、大切に思っていた人から怒られたのだ。

わたしは意味不明だった。
なぜなら、こちらの方が、相手の言動に一喜一憂し、相手に合わせていると思っていたからだ。

今ならわかる。

基準がぶれているわたしの言動は、相手にとって、先が読めない。しかも、本当の気持ちで動いていないから、あとで、無理が溜まり、爆発したり破綻したりする。


そんな痛い経験。
でも、まあ、その時は必死だったのだ。


今は、自分基準で行動している。

「嫌われる勇気」
その本の言葉の本質は、自分基準で判断し、選択することにある、と解釈している。
これを地道にやり抜いていくと、人間関係は自然と整理されていく。本当に大切にしたい関係性だけが残っていくし、その人との関係も、自分が望んだものとなっていく。

そうならざるを得ないのだ。
そして、目的はいつでも、好かれたいから、ずっと一緒にいたいから、とはならない。
自分が不純物を取り除き、望むものに忠実になれば、自然に、周りは自分の好きな人や、好きなものばかりになる。

まったく、不思議なものだ。

#哲学 #エッセイ #コラム

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