日常生活の小さな悪魔
やるせない日々を送っている。
といっても別に特別なことがあるわけじゃない。ただ変わらないように見える日々のほんの少しの隙間、3秒くらいに得体のしれない何かに襲われるというだけである。
朝目を覚まして30分が過ぎるころ布団から無理矢理に出て、まだ起きていない頭でお湯を沸かす。まだ寝ていたいと駄々をこねる自分に一杯のコーヒーを流し込む。そうして体が目覚めてきたのをやっと感じられるころには仕事へ出掛けていって、なんだかぼんやりした頭で言われたことをなんとかかんとかこなす。そんなだか