王家の宝石 | 12月の誕生石 - 2人のデイジーのターコイズティアラ
概要
現在のデンマーク王国君主マルグレーテ2世の愛称は "デイジー" 。
そのデイジーをモチーフに、ターコイズ(トルコ石)とダイヤとパールで作られたティアラについてのお話です。
名称
ターコイズ・デイジー・バンドゥ
(THE TURQUOISE DAISY BANDEAU )
起源
不明(エカチェリーナ2世が起源とする説があるが定かではない)
宝飾メーカー
不明
歴史
ティアラが誕生してから現在に至るまで。
①スウェーデン王太子妃・マルガレータ
イギリスからスウェーデン王室に嫁いだマルガレータ王太子妃へ、両親のコノート公爵夫妻から贈られたのではと言われています。
(図の中では、出身国イギリスに合わせた英語名マーガレットになっています)
②デンマーク王妃イングリッド
母マルガレータから譲り受けました。
③デンマーク女王マルグレーテ2世
(by Johannes Jansson, CC BY 2.5
Wikimedia Commons)
2番目にティアラを身につけていたイングリッドの娘、現在のデンマーク女王マルグレーテ2世がこれを引き継ぎました。
彼女の名前は、このティアラの最初の持ち主であり祖母にあたるスウェーデン王太子妃・マルガレータからもらったもので、2人とも愛称は「デイジー」でした。
ターコイズは彼女のグレーヘアと白い肌によく映えて、個人的にとてもお似合いだと思います。
その他ティアラを着用した人
北欧王家をはじめあちこちに貸し出されていました。
・ノルウェー王妃マッタ
現在のノルウェー国王の母です。
②でご紹介したイングリッド(マッタのいとこ)が貸したと見られています。(着用画像)
・スウェーデン国王の姉
現在のスウェーデン国王、カール16世グスタフの姉の誰かに貸し出されていたそうです。
(マルグレーテ女王から見ていとこ)
・その他マルグレーテ2世の姪たち
ギリシャ王女セオドラを含む、マルグレーテ2世の妹の子供達に貸し出されていたそうです。
(ギリシャ王女セオドラの着用画像)
親戚間の貸し出しが、結果として各国の王室に渡るのが興味深いですね。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
参考
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tumblr:
Post Tenbras, Lux.
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