マスターオブピース

そういえば日記をかいていたなあ。インターネットの中で。
色味ひかえめでそろえた3種類のお花。灰色がかった水色、ランドセルに貼るシールみたな模範的な黄色、そして小さな花びらが散らばったかすみ草。

窓辺にかざったその花たちに、4歳の息子はすぐ気が付く。ああ豊かだなあと思う。気づいてほしくて飾ったわけではないのだそれはもちろんのこと。お花を持ち帰りたくなった余裕があっただけのこと。それでも生けたことに気づいてもらえたときの、華やぐ気持ちは格別だ。花たちだって喜んでいるよ、と今こうやって書きながら気がつく、日々はこうして連なっている。
「かわいい」
花たちを見つけたときの息子の言葉は、わたしたちの周りの空気をほんのすこし甘くした。

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