無題

tamatebako. その名も玉手箱。ときたもんだから、中から何がでてくるのやらとこころを躍らす。炊き立てのお米、雨の後の濃い緑、研いだばかりの包丁で切った青リンゴ、みつばちがせっせとみつを調達しにいく場所にうわっと集まる三つ葉の群れ、でっかい竹炭がすっきりさせた冷蔵庫の3段目、7時から9時半までだらっとちゃっかり太陽から栄養をもらったタオル、いろんないろんなにおいが詰まっている。丁寧に絹が張られていて、触り心地もばつぐんだから、閉じたままお守りにすることだってできる。そんなに大きくないんだ。わかるでしょう?わたしたち、ちょうどいい。のサイズがみんなちがうでしょう?だからあなたにとってちょうどいい。のサイズを思い浮かべてみて。玉手箱はそこにすこんとおさまるのだから。青色が特にすきというのなら、そこに夏の空だってはいるでしょう。紺色が特にすきというのなら、そこに冬の日本海だってはいるでしょう。それが、tamatebako.

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