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はなちゃんの夢


私の妹の子供、はなちゃんが3歳だった頃の話だ。

その頃の彼女の将来の夢は、シンデレラか、小さい女の子に大人気のアニメであるプリキュアのプリキュアか、コンビニの店員さんだった。

コンビニの店員さんになって、1度でいいからお客さんに「お弁当温めますか?」と聞き、お客さんのお弁当を温めてみたい、というのがはなちゃんのその頃の切なる願いであった。

はなちゃんに言わせると、お弁当を電子レンジに入れたり、出したりしている姿が「凄いカッコいい!」のだ。

お弁当をレジ袋に入れてお客さんに渡すのも「凄いカッコいい!」とも言っていた。

ちなみに、はなちゃんが2歳の時に、私が「はなちゃん、大きくなったら何になるの?」と聞いたら、「馬」と答えたので、さすがの私もびっくりした。

妹に聞いたら、2歳の時はなちゃんは、青虫が最後に蝶々になるという「はらぺこあおむし」という絵本を読んでいた。

だから、自分も将来馬になれると思いこんでいるのではないかという事だった。

妹がいてくれて本当に良かった。

さすが、はなちゃんのママだ。

叔母さんの私だけじゃ、最早完全に理解不能である。

はなちゃんは今、馬にもならずに、元気に小学校に通っている。

本当に良かった。

でももし将来馬になるんだったら、大井競馬場辺りで活躍して私を小金持ちにして欲しいとも思っている。

ぜひ頑張って下さい。


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