僕の信仰告白③

僕がキリスト教に開眼するきっかけとなった著作がいくつかある。
その一つが、岩下壮一神父の「カトリックの信仰」などの著作である。
岩下神父は、東大の哲学科をでて、外国留学をし、東大の文学部長から、大学教授として将来を嘱望されていたが、その道を断り、神父として、神に仕える一生を選んだ稀有な人である。
岩下神父の著作を読んだ時、哲学者、思想家としても彼は、優れていたから、その豊富な知識に裏付けられた宗教観と信仰に驚かされた。
心では納得できても、頭で、つまり理論として納得いかないところがあったが、岩下神父の著作を読んで、信仰において疑問に感じていたことが、解決した。神が、理性を通しても知ることができることに気づいたのである。
キリスト教の信仰において、頭だけでなく心だけでなく、その両方が必要であると言われる。
理屈だけに、かたよって頭でっかちにもならず、霊とか心ばかりにとらわれて理知的態度にかけることないことが大切である。
岩下神父は、それを僕に教えてくれた。

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