「竜宮城」から持ち帰るもの
教職大学院の後期(秋学期)の授業は2月7日(水)に終了した。しかし、院生たちのなかには、その後も自主的に大学へ集まって勉強会を開くなど、学び続けている者が多い。
総合教育実践プログラムに所属する「現職」の院生たちも、2月の下旬から3月の中旬にかけて週1〜2回のペースで「学びのまとめの会」を開催し、この1年間に学んできたことについて発表をしたり、意見交換をしてそれを深めたりする予定だという。
教育委員会が主催する研修や学校内の授業研究会等には、どこかに「やらされ感」が伴うことが多い。けれども、この「学びのまとめの会」は違う。授業や単位とは関係なしに行われる、あくまでも主体的な学びなのだ。
会の内容も大切だが、それ以上に「学ぶことの楽しさ」を味わい、「主体的に学ぶ姿勢」を身につけたことが、教職大学院で学んだ最大の成果だといえるのかもしれない。
4月になると、「現職」の院生たちはそれぞれが所属する自治体などに帰っていく。
・以前の勤務校に戻る者
・新しい学校へ異動する者
・教育委員会の指導主事等になる者
など、道は様々だろう。
新年度になって、教職大学院で学んだことをすぐに生かせるとは限らない。理想と現実とのギャップに悶々とする日々を過ごす可能性もあるだろう。そのあたりについては、以前にも書いたことがある。
「現職」の院生たちには、4月以降のために「玉手箱」以外の何かを持ち帰ってもらいたい。そして、もしかするとそれは「学びのまとめの会」のなかで見つかるのかもしれない。
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