「学校の先生」は「teacher」ではない⁉
「学校の先生」の仕事として、どのような内容を思い浮かべるだろうか?
一般的なイメージは「子どもたちを相手に授業をする人」だろう。
私の妻は、今年の3月末に定年退職を迎えるまで、30年以上にわたって小学校の教員を務めてきた。
この4月以降は、同じ市内の小学校に非常勤講師として勤めている。勤務は週29時間で、5・6年生の理科の授業を担当しているのだ。
今年度の彼女にとって、勤務時間以外に減ったものが3つある。
1つ目は給料である。もっとも、昨年度まではフルタイムの勤務だったのが週29時間に減ったのだから、これは仕方がないだろう。
2つ目は残業や持ち帰りの仕事だ。たまに教材研究やテストの採点を自宅で行っていることはあるが、毎日というわけではない。また、昨年度までは夜8時ごろに帰宅をすることが普通だったが、今は夕方の5時前には家に帰っていることが多い。
3つ目は仕事上のストレスだ。無論、ストレスが皆無というわけではないが、感覚的にはこれまでの10分の1ぐらいではないかと思う。なにしろ、
・児童指導
・保護者対応
は基本的に担任の仕事だし、
・校務分掌
・学校行事の企画や運営
などからも解放されている。ストレスが溜まるような場面は極めて少ないのだ。
教師のことを英語で「teacher」という。元々の意味は「教える人」である。
今年度、私の妻は間違いなく「teacher」として働いている。しかし、フルタイムで働く小学校の教員には「teacher」以外の業務が多すぎるのだ。
そして、これは小学校にかぎったことではない。
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