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生きていくためには、自分を守るバリアが不可欠

無意識のうちに、「あれは呪いだったな」と思うような言葉に、心を折られていることがある。

そういうことにならないためには「鈍感力」が必要だなぁと思う。
この「鈍感力」は、自分の心を守るバリアと言うこともできる。相手の言うことを全て受け止めるのではなく、聞き流したり、忘れたりすることができると、自分の心の中に相手の「邪気」のようなものを侵略させずに済むのだ。


では、このバリアをどのようにすれば、自分の周りに張り巡らせておくことができるだろうか?

それには、自分の生活リズムを守り、働きすぎたりすることなく、ストレスを溜めたままにすることなく、自分の心を穏やかに維持することが不可欠だ。
イライラしていると、自分自身の言動も刺々しいものになるし、それが周囲からネガティブなものを引き寄せてしまう。

また、ある程度、楽観的でいられることも大事だ。人間には思考の癖と言うものがあって、どちらかと言うと不安要素を探してしまうところがあるものだが、人によっては何事においてもネガティブな面を探してしまう癖が人がいる。それと、必要以上に不安になったり、またそれに基づいた消極的な行動をしてしまったりして、どんどんどつぼにはまっていくのだ。

私は、どちらかというと、周囲の情報を全て拾ってしまって、ネガティブな言葉も聞き取ってしまう。そのために気分が悪くなったり、心が安定しなかったり、ひどいときにはイライラしてしまうこともある。

また、結局は、今の世の中が、情報過多なのではないかなと思う。普通に過ごしていると、たくさんの情報が入ってきてしまって、それを取捨選択することができないと、自分の進む道筋が見えなくなってしまうこともある。自分のやり方で合っているのか、心配になってしまうのだ。

という事は、自分を守るバリアを築くと言う事は、あらかじめ情報を取り入れすぎないようにする必要もあると言うことだろう。最近よく言われるが、スマホ断食、情報断食などは本気でする必要があるだろう。



さて、冒頭に書いた「呪い」は、職場で受けた、ある人からの言葉だった。新しいプロジェクトに取り組んでいて不安になっていながらも、前向きにやっていたときに、「あなたのやり方であれば、そろそろ大変なことになるだろう。私にはわかるが、あなたは自分の判断だけで進めていっているから、そんなことになったのだ。」と言われた。

実際は、他の人にあらかじめたくさんのことを教えていただいて、メンバーにもこまめなリスニングを続けて、今思えば、とても順調に事が進んでいたので、不安になる事はなかった。
ところが、はじめてのことで、自分が判断材料を十分に持っているかどうかを判断することもできず、思考停止してしまった。
結局、終わってみれば、そのプロジェクトの結果に問題はなかった。それどころか自分が思っていたよりも良い結果を出すことができた。呪いをかけてきた人は、「そのプロジェクトのメンバーであれば、うまくいくと思っていたけどね」と無責任なことを言ってきたのだった。その人の言うことなんて、聞かなければよかったと心から思った。が、その人から言われた言葉は、他にもいろいろあって、長い間私の心を蝕んでいたようであった。

どんなに情報収集しても、多分この人の言葉に打ち勝つことができなかっただろうと思う。なぜなら、その人は重箱の隅をつつくように、自分の気に入らない点を見つけ出して、人を不安にさせ、相手の様子を見て、自分を安心させるような、そういう人間だったからだ。という事は、こちらが「鈍感力」、あるいはバリアをしっかり張り巡らせていない限りは、その人の言葉を全て受け止めてしまって、参ってしまうだけだったのだろうと思う。

この頃、曲がりなりにも何とかやっていけたのは、睡眠時間を確保していたからだった。その後、仕事が増えて睡眠時間が足りなくなった時、どんどん調子が狂っていってしまった。



最後に
自分の心を守るには、何でもかんでも取り入れるのではなく、まずは自分の体をきちんとメンテナンスして、良い状態を保つことだと思う。そして仕事の内容だけではなく、周囲の人との関わりの中で、取り入れるべきもの、捨ててしまっていいものというのを、的確に素早く判断していくことだと思う。

ということは、「鈍感力」だけでは不十分かもしれない。取捨選択をするためのセンサーは必要だ。


自分を守ると言う事は、良い心身のコンディションによって、外から来るものを、瞬時に取捨選択していけるということだ。

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