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惜しみなく愛を注ぐこと・IKEUCHI ORGANIC 牟田口さんのおはなし

先日、あるイベントに行った際に講演を聴いた、IKEUCHI ORGANIC 牟田口さんのお話しがとても響いたので、きちんと残しておこうと思い書きました。

IKEUCHI ORGANICについてはこちら。

ファンコミュニティについて

今回のイベントはコミュニティなどがテーマになっていたため、講演は『ファン』についてのお話しが軸になっていました。

そもそもファンづくりとは、『商品(サービス)』×『コミュニケーション

商品(サービス)は自信を持っておすすめできるもの、というのが前提。

池内さんは自分の商品について90分話せるエピソードをお話しされていましたが、ちょっとドキッとしました。
良いところは分かっているつもりでも、意外とできないなぁ、と。

そしてコミュニケーション。
大事なポイントは2つあって、ひとつは「こだわりの発信」
例えばブログだったり、SNSだったり、情報をきちんと発信していく。

もうひとつは「ファンとのふれあい」
IKEUCHI ORGANICの店舗には洗濯機と乾燥機があって、何年間か使ったときのサンプルを置いています。

これってすごく素敵だなぁと思いました。
お客さんの生活に寄り添っているのが分かるし、暮らしの中にIKEUCHI ORGANICの商品があるリアルな様子をイメージできるんですよね。

この体験型のストアがコミュニケーションを生んでいるのだそうです。

さらに店舗ではファンと交流をしたり、他の企業さんとコラボをしたり。
コラボ例として、ヤッホーブルーイングさんの名前が挙がっていましたが、どちらも実際に触ったり飲んだり、テイスティングしないといけない商品だから、というのが理由。

確かに私たちは手触りや食感にはそれぞれ好みがあって、必ずしも皆一緒ではありません。

だからこそ、こうした交流はこれまで知らなかった商品を知る機会になったり、定番ばかりを手にしてしまう人への新しい提案にも繋がるのかな、とも思ったりしました。

リアルなコミュニケーション

ストア内の交流以外にも『今治オープンハウス』というファンイベントを実施しています。

このファンイベントの特徴は2つ。

1、参加のハードルを上げること
参加費・宿泊交通費は自費など参加するための条件もあり、とにかくIKEUCHI ORGANICが大好き!というコアなファンを集めるため。

2、徹底したおもてなし
この日だけは社長も脇役です。
なぜならメインは職人さんだから。

参加者おひとりおひとりのことをしっかりと事前にリサーチして、手書きのメッセージ(その方がお気に入りの社員さんから)を準備する、参加者の想像を超えたサプライズをする、といったイベントを通して、ますますファンになるポイントが沢山散りばめられています。

こだわっている点はいくつかあるのですが、中でも特におもしろかったのは、リピーター専用のマニアックコースがあること。
アンケートを取ると、初めて参加する方よりもリピーターの方が満足度が高いのだとか。

それくらいコアなファンまで満足する仕組みを作れているのは素晴らしいなぁと思いました。
『どうすれば喜んでもらえるのか』にこだわっていることが伝わります。

すごく大事だなぁと共感したのは『1枚のタオルの作り手が想像できるようになるまで工場を見える化する』

これは最初のコミュニケーションの「こだわりの発信」にもつながるのですが、商品の裏側や背景をきちんと伝えることがいかに大切か、ということに改めて気づかされるお話しでした。

その後『イケウチな人たち。』のお話しも。

『イケウチな人たち。』はいわゆるオウンドメディアの部類ですが、ファンが編集部に所属、記事も、実際のお客さんたちに自分たち(IKEUCHI ORGANIC)の商品を語ってもらっているという、中身も一般的なサイトとは異なります。

自分たちのメディアで、自分たちが商品を語ることはあっても、第三者が語ることはなかなか無いですよね。

最後に

今はブログや文章の書き方といった、誰しもポイントさえ押さえれば「読みやすく・分かりやすい記事」を書くことができる時代。

だけど、それだけではもはや伝わらない時代でもあるのかな、と思います。

牟田口さんのお話しを聞いて、一番感じたのは『愛』や『熱量』は伝わる、ということ。

オフライン(リアルな場やイベント)とオンライン(ブログやSNS)を通じて、ファンの想いはどんどん強くなり、さらにその熱量は大きくなっていって、いずれ企業を支えていく力となる。

そんなファンを自分の仕事でも作りたい。
素直にそう思いました。

少しずつ、自分にできることを。
仕事も暮らしも、忘れかけていたものを思い出させてもらったような、あっという間の30分でした。

牟田口さんのnoteはこちら↓


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