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イギリス英語とアメリカ英語、文法、発音、スペル以外の違いについて


イギリス英語とアメリカ英語の違い、ってググってみたら文法、発音、スペルの違いに関しての記述が多くあったのだけれど、表現方法についてはあまり記述が見つからなかったので今日はそれに触れてみようと思います。

日本の一般的な英語教育を受けていた私は、Do youの質問には、Yes/Noで答えるように教えられていました。おそらく多くの方がそうだと思うのですが…。そのような英語を学んで最初に住んだ外国はアメリカはニューヨーク。基本超強気なひとたちばかりに囲まれながら、日々若干逆ギレ気味で戦う日々。あまりにもはっきりYesとかNoとか言われすぎて最初はメンタルにくらいながら、そのうち知らぬ間に自分もはっきりすぎるぐらいYesとNoを言うようになっていたものの、周りが強すぎるから全く気がつきませんでした。よく日本だったら逆ギレと言われてもおかしくないくらいにはズケズケとものを言っていました。

それからしばらくして、仕事でイギリスに移住。数週間で発音の違う英語を聞き取れるようにはなった。がしかしそこからが長かった。単語は聞き取れるのに全然要領を得ない、何を話してるんだこの人たちは?英語初心者が誰もが通る(と思っている)相手が言っていることがわからない時には、自分の言葉で繰り返してみる。Yes/Noなど答え易い質問を相手に投げかけ、確認をする。してみました。誰もYes/Noで答えてくれない…。結構切り札だと思ってDo youの質問してるのに。みんな理由から話し始める。で、結局最後までどっちなのかわからない。ぽかーん顔連発。

これは、言葉としての「英語」が問題で理解ができなかったわけではなく、表現方法の違いで理解できなかったために起こった現象でした。
どういうことかというと、みんな理由から話し始めたり、または婉曲な表現を多用した英語を私はそれまで聞いたことがなかったのです。アメリカでは、Yes/Noを言ってから理由を言われるので、理由を聞く時にYesまたはNoの理由を言っている、と思って話を聞くことができました。それが通用しないこの国。

余談ですが、イギリスで人気だった「Little britain」というコメディ番組に出てくるVicky Pollardというキャラクターは「No but, Yeah But」という口癖があって、このキャラクター自体は日本で言うギャルのデフォルメのようなものではあるものの、同時に私はイギリス人を少し象徴しているようにも見えました(個人的見解)
この話をすると、だいたい日本人ぽいですねイギリス人、と言われるのですが、イギリス人が話すときの表現は日本人が婉曲に話をするところに本当に似ています。

これが私が思うイギリス英語とアメリカ英語の大きな違いです。


*写真はマルタの語学学校。果たして本当に勉強しにきているのであろうか…。

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