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経営組織論と『経営の技法』#313

CHAPTER 12.3:組織変革のマネジメント

 組織の発達に伴って組織が変わっていってしまうにせよ、自ら組織を変えていくにせよ、組織変革とはいったい何が変わることを指すのでしょうか。精巧化段階に入り、成熟した組織では声高に「組織変革をしなくてはならない」といわれることがありますが、いったい何を変えることが組織変革になるのでしょうか。
【出展:『初めての経営学 経営組織論』274頁(鈴木竜太/東洋経済新報社2018)】

 この「経営組織論」を参考に、『経営の技法』(野村修也・久保利英明・芦原一郎/中央経済社 2019)の観点から、経営組織論を考えてみましょう。

2つの会社組織論の図

1.内部統制(下の正三角形)の問題
 この章(12.3)の内容が示されています。組織を変える理由よりは、変える対象や方法が特に問題にされます。

2.ガバナンス(上の逆三角形)の問題
 投資家である株主から投資対象である経営者を見た場合、会社組織はそのミッション(適切に儲ける)を果たすためのツールですから、そのツールをミッションのために使いやすく整備するのは当然のことです。したがって、会社組織の変更方法は、経営者自身が何をすべきかを示すものでもあります。

3.おわりに
 次回から具体的に見ていきます。

※ 鈴木竜太教授の名著、「初めての経営学 経営組織論」(東洋経済)が、『経営の技法』『法務の技法』にも該当することを確認しながら、リスクマネージメントの体系的な理解を目指します。
 冒頭の引用は、①『経営組織論』から忠実に引用して出展を明示すること、②引用以外の部分が質量共にこの記事の主要な要素であること、③芦原一郎が一切の文責を負うこと、を条件に、鈴木竜太教授にご了解いただきました。


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