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演劇好きにおすすめの書籍

これまでに読んだ中で良かった演劇系の本のまとめ。

悲劇喜劇

演劇雑誌の代表格(と言っても過言ではない気がする)。

戯曲や演劇評が掲載されているほか、毎回巻頭では特定の作家や演出家、作品群が特集されている。

雑誌の名前を冠したハヤカワ「悲劇喜劇賞」という演劇賞が毎年開催されている。


こんな舞台を観てきた

扇田昭彦さんの劇評がまとまった一冊。

1960~2015年までの演劇が取り上げられていて、戦後演劇史を駆け抜けるような気分で読める。
ダムタイプの「S/N」など、大学の演劇の授業で聞くような舞台の劇評を読むと、少しテンションが上がる。


お砂糖とスパイスと爆発的な何か

北村紗衣さんによるフェミニスト批評。
演劇をはじめ、小説や映画をフェミニスト批評の観点から考えた一冊。

同じ作品でも、観点によって全く見え方が異なることを実感させれられる。
個人的には「アナ雪」のクローゼットの話がすごくしっくり来た。


現代演劇大全

昨今上演されている演劇を幅広く紹介している一冊。
網羅的に取り上げている本は少ないので、すごく貴重だと思う。

写真も多く、パラパラと眺めているだけでも楽しい。


三谷幸喜のありふれた生活

三谷さんが長年朝日新聞に連載しているエッセイを収録した本。
(2022年時点で16巻まで刊行されている。)

観たことがある作品の裏話が書いていたりすると、とても楽しい。
あと、清水ミチコさんとのエピソードが好き。


演劇プロデューサーという仕事

劇団☆新感線を運営するヴィレッジの社長を務める細川さんの自叙伝。

演劇への熱い思いもさることながら、地元愛が感じられる箇所がすごく良かった。
(劇団☆新感線のメンバーも関西・大阪というホームをすごく大事にしている印象。)


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