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ココロの定点観測

昔の知人と再会する時、記憶の中の彼・彼女は昔のままだけど…

私自身が時を経て変化・成長している様に、相手も変化・成長していますよね?

こちらは昔の記憶が基準だから、そこから今を見てしまうけど…相手も同じこと。

だから私は自分と同じく、相手も変化・成長してる前提で接する様にしています。

つまり定点を変えているのです。

10代で教えていた元生徒がプロになって、既に30歳を超えていて…

同じ指導現場にいることが、何度もあります(そのきっかけは私だったりするけれど…)。

プロとして成長している姿をリアルタイムで観ているし…

そんな距離感だから、現時点での踊りも観る機会があったりして…

素晴らしいダンサー・パフォーマーに成長した姿を観て、心底嬉しくなることも!

だから、私は常に定点を変えているのです(場面ごとに基準点を変化させていると言うこと)。

例えば最近出会った人達は、私の現役ダンサー時代を知らない人ばかり。

先生としての私が、「私」像なんですよね…それが彼・彼女達の定点。

出会うタイミングにもよって、定点は変化するもの。

20代〜30代後半の私は…
踊りはキレていたけれど、性格も尖っていたので、特に20代の私は「怖い人」の印象。

40代以降は、割と丸くなった上で酒好きのおじさん。

現役を引退してからは、先生でしかないから、そりゃ昔とは感じも違うでしょうね…笑

ただこの数年は、酒を止めてストイックになったので、内側に尖っていた頃の自分が戻ってきつつあります。

諸行無常…常に変化しているのです。

変化を恐れる人は、自分の定点でしかモノを見れません。

それこそが、思考がズレる最大の原因ではないかな…

例えば、剣術と剣道は違いますよね?

剣術だって戦国時代とは違うわけで…変化しつつ血脈を保っている古武道です。

基本的に何処を切るのもアリ!という、殺傷の技術で成り立つもの。

逆に現代剣道は、スポーツ的武道として成立しており…
面・胴・小手など打つ場所が決められています。

何処を切っても良い前提の見事さと…

打つ場所が決まっている中で、技を決める見事さは…

全く違うもの。

現代アクションや殺陣と、リアルな格闘技では全く別物ですよね?

それぞれの目指すもので、定点は違うのです。

思考が狭い人の特徴は、そうした違いを、同じ定点でごっちゃにすること。

砂糖と塩のどちらが、酸っぱいか?みたいなおかしなことをしてるのです。

SNSでは、様々な人との交流が出来るメリットがあります。

私もその恩恵を受けていますが、時々アンテナに引っ掛かるのが、定点を間違えてる人の投稿。

論点が違うのにマウント発言してるのを見ると、残念な気持ちになるというか…
(これ年齢に関係ありません!)

SNSは誰かを傷つけなければ、使い方は人それぞれで良いと想うし。

宣伝と割り切ってる人は、それで良いんです。

敢えて宣伝しない人(動画を公開したくない人とか)には、理由があるのだし。

それは他人の価値観でごちゃごちゃ言うことじゃありません。

老舗の名店が「取材お断り」するのも…その店は器以上に集客する必要が無いという、理由があるわけだし。

一見さんお断りなのも、店の空気を変えたくなかったり。

ずっと贔屓にしてくれる上客を大事にしたい…ということですからね。

ファストフードとは、まるで真逆の価値観。

TVの制作会社の中には、そこまで理解が及ばず…

「宣伝してやるのだから…」なんていう上からの意識で、顰蹙を買う現場もあるでしょう。

誰もが行列店を望んでいないのに…
画一的な価値観しか無いから、理解出来ない=思考停止してるのです。

私なんか自分が行列に並びたくないから…
もし自分がお店をやるなら、ゆっくり出来る店!

経営者も客も居心地良くて、ずっと居られる店を作りたいですからね。
つまりチェーン店は無理!

話しが飛びましたが…笑

定点が動かない為、相手が見えていないことによるストレスって、ありますよね?

だから価値観の合わない人との話しは疲れるのです。

価値観がぴったりでなくても…「この部分は共感出来る!」ということもあるし。

定点が合うことで、違いも認め合えると想うのです。

今どきの若者は…
とか
これだから年寄りは…
というのも

じつは画一的な一括り思考。

私達はつい、こんな見方をしてしまいがちですが…

ストレスフリーになる為には、定点を変えられること。

私は異分野・異文化の人との交流で、このことに気がつきました。

定点をアップロードしませんか?世界が広がりますよ!!

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