マガジンのカバー画像

GLAY第三期(2001~2005)

65
「GLOBAL COMMUNICATION」のリリースからバラッドベスト「WHITE ROAD」まで意欲的に音楽の幅、活動の幅を広げた展開期。2001年には石狩、東京、福岡の3拠… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

ハローとグッバイの暗喩について:GLAY第339曲「Friend of mine」(2002)

ハローとグッバイの暗喩について:GLAY第339曲「Friend of mine」(2002)

GLAY曲紹介は、残り2曲。

今日はアルバム「UNITY ROOTS & FAMILY, AWAY」から「Friend of mine」です。

2002年リリース。

この曲を初めて聴いたのは、
アルバム発売前、
GLAYがパーソナリティを務めるラジオで、
新曲として流れた時だった。

今でもその時の感覚を覚えていて、
メロディや歌詞から
溢れんばかりの 愛情や優しさを感じて、
不意に笑顔がこ

もっとみる
本日、表参道のイルミネーションで:GLAY第327曲「夢遊病」(2001)

本日、表参道のイルミネーションで:GLAY第327曲「夢遊病」(2001)

写真は、本日12/8の表参道。
イルミネーション...!
冬やねぇ。

小学生の時、友達が言ったことを未だに覚えてる。

「昨日の夜、お母さんが『アンタ、寝てたはずやのに、夜中に起きてきて、いきなり踊り出してん。ほんで、しばらく踊ったらまた寝にいったで。』って言われたんやけど、全然覚えてへんねん。」

これって、夢遊病やんな?

夢遊病は、3〜12歳の子供に起こる現象らしく、夜中に突然起き上がって

もっとみる
2001年のGLAYについて腹を割って話そうぜ:第324曲「ひとひらの自由」(2001)

2001年のGLAYについて腹を割って話そうぜ:第324曲「ひとひらの自由」(2001)

GLAY紹介、残り16曲。

せっかくGLAYについてnoteを書いてるので、
腹を割って面白い話をしたい。

話したい事はたくさんあるけど、
ひとつ気になっている話題がある。
それは、、

2001年のGLAYへの賛否両論。

同世代の人に「GLAYのファンです」って言うと、

 昔聴いてました!
 HOWEVERいいですよね!
 BELOVEDコピーしてました!
 20万人ライブいきました!

もっとみる
12月が好きな人と嫌いな人:GLAY第320曲「Christmas Ring」(2001)

12月が好きな人と嫌いな人:GLAY第320曲「Christmas Ring」(2001)

みなさん、12月突入です。
みなさん、12月突入です!(2回目)
今年も雪のない年の瀬になるのでしょうか?

ところで、12月って好きですか?
12月は人がせわしなくとても嫌い、
という友人がいます。
Christmas Ringの歌詞みたいな発言だけど、
別にGLAYファンではないです。

なんでも、その友人は非日常が嫌いとの事。
おまけに終わっていくという感覚も嫌いらしい。
大晦日の雰囲気は一

もっとみる
尾崎豊さんですよね? GLAY第315曲「STREET LIFE」(2003)

尾崎豊さんですよね? GLAY第315曲「STREET LIFE」(2003)

こんばんは!
第315(サイコー)回は、GLAYの"尾崎豊"こと、久保琢郎氏が、32年の半生の回顧と懺悔、そして決意を綴ったバラード「STREET LIFE」を紹介したい。

2003年10月、「BEAUTIFUL DREAMER / STREET LIFE」の両A面シングルとしてリリースされた。
BEAUTIFUL DREAMER、通称ビュードリは、言わずと知れたGLAYの代表曲であるが、STR

もっとみる
GLAY第314曲「ALL I WANT」(2004)

GLAY第314曲「ALL I WANT」(2004)

ひたすらEmをかき鳴らす曲「ALL I WANT」だが、歌詞がなかなかエロティックなのだ。

アルバム「THE FRUSTRATED」の3曲目を飾るナンバーなんだけど、2曲目にある表題曲の「THE FRUSTRATED」よりも、アルバムのタイトルにある"欲求不満"な感じを表現してる曲だと思う。

そういえば、アルバムの3曲目って、なんでか重要な曲がありそうな雰囲気あるよなあ。
歴代GLAYアルバム

もっとみる
おー留守だったど、伊豆湯。GLAY第305曲「ALL STANDARD IS YOU」(2001)

おー留守だったど、伊豆湯。GLAY第305曲「ALL STANDARD IS YOU」(2001)

新しい扉を開くときはドキドキするものだ
まばゆい未来が広がっているかもしれない
あるいは、期待はずれの未来かもしれない
もう元の場所には戻れないかもしれない。

「ONE LOVE」の一曲目を再生した時の、
あの衝撃と興奮は、今でもよく覚えている
バンドサウンドではないスクウェアな音、
ベースとバスドラの重低音、ピアノのリフ。

以前には無かったGLAYの全く新しい扉。
程なくして歌が入り、TER

もっとみる
GLAY第304曲『ゆるぎない者達』を徹底解剖してみる

GLAY第304曲『ゆるぎない者達』を徹底解剖してみる

もっと色んな人に聴いてほしい隠れた名曲は何かと問われれば、私は迷いなく「ゆるぎない者達」と答える。
"一番好きな曲は何か"という問いとは少し違って、(いやもちろん「ゆるぎない者達」は私の好きな曲10選には入るのだが)"もっと色んな人に聴いてほしい曲"という問いに含まれているニュアンスは、まず普遍的な良曲であることと、さらには曲の認知度が曲の質に追いついていないということ、これらを兼ね備えた曲を引き

もっとみる
チルってみる? GLAY第299曲『幸せになる、その時に。』(2003)

チルってみる? GLAY第299曲『幸せになる、その時に。』(2003)

声を張った曲が多いGLAYの中で、珍しくチルな曲もある。その中の一つ「幸せになる、その時に。」

この曲は、2003年にリリースされたカップリング集「Rare Collective vol.1」に、おまけのような形で収録された新曲である。ちなみに同時発売された「Rare Collective vol.2」のほうには新曲「いつか」が収録された。「いつか」はその後、シングルカットされることになる。

もっとみる
ビバって10回言ってみて?GLAY第295曲『VIVA VIVA VIVA 』(2001)

ビバって10回言ってみて?GLAY第295曲『VIVA VIVA VIVA 』(2001)

たっくん「ねえねえ、VIVAって10回言って。」

てるこ「VIVA、VIVA、VIVA、VIVA、VIVA、VIVA、VIVA、VIVA、VIVA、VIVA」

たっくん「海外旅行で必要な身分証明書は?」

てるこ「ビザ?」

たっくん「ぶっぶー。パスポートでした〜」

てるこ「あーん、ずっるーい。んもぅ、たっくんイジワル!」

たっくん「じゃあ、次はキャリオンって10回言って、その後、息継ぎし

もっとみる
みんな好きっしょ? GLAY第294曲『すべて、愛だった -La vie d'une petite fille-』(2004)

みんな好きっしょ? GLAY第294曲『すべて、愛だった -La vie d'une petite fille-』(2004)

本日は、雷蔵さん、リクエストの『すべて、愛だった -La vie d'une petite fille-』。
副題はフランス語で"ある少女の人生"という意味である。

2004年という微妙な時代に似合う、別れと旅立ちをテーマにした非常に繊細な曲である。

今日も、個人的おすすめポイントを紹介しようかな。

まず最初のポイントは、イントロだ。
Bmの暗い音から始まる。曲全体はメジャー調の明るいコード

もっとみる
とどのつまりのトドとは:GLAY第291曲『BROTHEL CREEPERS』(2002)

とどのつまりのトドとは:GLAY第291曲『BROTHEL CREEPERS』(2002)

HISASHIは、この曲のタイトルを「とどのつまり」にしようと本気で考えていたらしい。サビの歌詞に"俺たちはつまり" "君たちはつまり" という言葉があるからだそう。個人的には「とどのつまり」というタイトルは素敵だなと思うんだけど、TAKUROから「それはやめてくれ」とNGがあったとこの事で、「Brothel Creepers」となった。

ちなみに「とどのつまり」の「とど」は、哺乳類こトドではな

もっとみる
CCCDって知ってる? GLAY第276曲『coyote, colored darkness』(2004)

CCCDって知ってる? GLAY第276曲『coyote, colored darkness』(2004)

GLAYが2004年に発売したCCCDって知ってる?

なになに、違法コピーを出来ないように制御した、コピーコントロールCD(通称:CCCD)だって?

否!それは、2003年に発売されたCCCD「BEAUTIFUL DREAMER』であって、2004年に発売されたCCCDではない!

2004年のCCCDとは、

Coyote,(comma:カンマ) colored darkness、
コヨーテ

もっとみる
ちゃんと向き合えてますか? GLAY第273曲『時の雫』(2004)

ちゃんと向き合えてますか? GLAY第273曲『時の雫』(2004)

2001年から2004年のGLAYは常に新しい扉を開き続ける日々だったと思う。
音楽的多様性の広がり、エンターテイメントの可能性の追求、自己と世界の関係性を音楽へ昇華する試み。

そんな怒涛の日々の中で生まれた、

ポップス色 × 独特の空気感。って感じのシングル『時の雫』である。

『時の雫』っていうタイトル、ロックバンドではなかなか見ないよね!

本屋大賞 辻村深月『時の雫』、

季節を愉しむ

もっとみる