昼間のラブホテル、踵がつぶれた靴、街ですれ違った昔の恋人、明け方に吸う煙草。どれも等しく罪ではないのに、いけない気持ちになるのはなぜだろう。私たちはこうやって、どうしたって、自分の力では消せない想いを、いつまでも漂わせている。無力で美しくて醜い、この想いを。永遠に、漂わせている。
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