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【過去を乗り越えること】が目標になった【スターウォーズ】

ルーカスフィルムを買収したディズニー。
彼らが打ち出した「スターウォーズ新3部作」。
今月20日、その最終作である「スカイウォーカーの夜明け」が上映され、40年来の物語が一応の完結を迎えました。

※注意!!!⚠️⚠️⚠️

「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」
の微ネタバレあり。⚠️⚠️⚠️
ネタバレが構わないかたは下へどうぞ。

#スカイウォーカーの夜明け #スターウォーズ #エピソード9

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もともとは「エピソード6 ジェダイの逆襲」で大団円を迎えて終わったシリーズですが、ディズニーがお金稼・・・ゲフンゲフン 「新世代のスターウォーズ」を生み出すために、また新たに、「エピソード6その後」を描く映画を3本作ることに。

だが、新3部作には大きな問題点が。
それは
最初は「新しいもの」
を産み出そうとしてたのに
途中から
「過去のエピソード」
からの因縁を絶ち切る
という
保守的なスタンスになってしまった

ということ。

エピソード4~6が強すぎる、というのもありますが。

とにかく、新3部作は
「エピソード4~6」に足を引っ張られまくってる!!

ジェダイの設定しかり、老いぼれた元登場人物しかり、過去作品のオマージュしかり・・・とにかく、過去作品の引用がとにかく多い。

一応、BB-8やD-Oなどの愛くるしい新キャラを出したり、シリーズ初の女性主人公を出したり、同姓愛のキャラクターを出したりなど
ディズニーらしい「新しい風をふかせる」要素はたくさんあります。

でも、映像表現やストーリテリングが多様化した今だと、そのどれもが
「どこかで見たな」という感想になってしまう。エピソード4公開当初並みの目新しさは、どうも見られない。なんか陳腐。

誰かが言ってました。

エピソード7~9は、
スターウォーズの「過去」と決別するための作品

だと。

確かに、そういう目で見るとわかりやすい。

エピソード4~6で活躍したルーク、レイア、ハンソロ、カルリジアンなどは、ディズニースターウォーズでは「老いぼれ」的な立ち位置に押し込められている。

歴戦の英雄は、ディズニーの打ち出す「新スターウォーズ像」の妨げになってしまっている。それと同時に、ディズニーにとっては「過去のエピソード」がネックになってしまう。

そうした「過去」をどう乗り越えていくかがディズニーのスターウォーズが取り組もうとしていた課題なんじゃないかな。

新しいものを打ち出すとき、ネックになるのが
「過去」の存在。

スターウォーズで言うと、エピソード4~6で描かれた英雄ルークの物語や、帝国軍の命運など。それが、「新しいスターウォーズ」を作る上で足を引っ張ってしまっている。

エピソード6で、帝国軍を打ち負かした。スターウォーズの物語はこれで終わり。続きなんているのかな?

といった声や

こんな老いぼれ、俺わたしのしってるルークじゃない!!!このボケ老人は、「自分のことをルークだと思っている精神異常者だ!!!」

という声が、新3部作に上げられてきました。

一方、これこそ新世代のスターウォーズだ!!!という声もあるし。

批判してる人も称賛してる人も、結局は
「自分なりのスターウォーズ像」という「解釈」
から語っている。

かくいう私もその1人なわけですが。
ちなみに、私はエピソード9でガチ泣きしました。ネタバレは避けますが
あるキャラの放った「2語」にすべてのエモい要素が込められてて、それでガチ泣き。

私のいいたいこと:
新しいスターウォーズは、
「過去のスターウォーズ」を
どう解釈し、捉え直してていくか
ということがテーマになった。
それは、自然な流れでもある。
なんせ、40年以上も続き、
莫大な数のファンを抱えた
化け物コンテンツなのだから。

新3部作の出来はどうあれ、ひとつ確実にいえること。

スターウォーズは、今回の3部作で
苦しみながらも、「過去のスターウォーズ像」
から決別することができた。

パルパルちゃんがずーっと宇宙征服を狙ってた。そのパルパルちゃんがようやく退場。
ようやく「新スターウォーズ」は、スタートラインに立てたわけです。

スカイウォーカーの夜明けも、そうした
「因縁に捕らわれないで!!!」
というメッセージに満ちてる作品でした。

スターウォーズはまだまだおわっちゃいない。

はるかかなたの宇宙。
そこで語られるべき物語は、無数にある。
はるかなる歴史が君の中にいる。

May the force be with STAR WARS.

【追記】

スカイウォーカーの夜明け、複雑な想いに苛まれますが
とにかくエモいし、何より

「夜明け」が示すように、新たな始まりを示唆してくれる
希望に満ち溢れた作品でした。

色々あったけど、JJ監督はスターウォーズの歴史に
ひとつの区切りをつけてくれました。ありがとう監督。そしてレイ、カイロ・レンたち。

美川

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