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仕事は楽しい

42kmが走れたのに、今は走れない。
10kmの散歩が苦にならなかったのに、今は2km歩くと左の腰が痛い。
途中で休憩を入れる。
それでも歩けるのは嬉しい。
3日も寝ていれば起き上がれた時や外に出た時は嬉しい。
息するのが苦しければ呼吸できるだけで嬉しい。
若い人が眩しく見える。
まだ、それほどの年齢ではないけれども、忍び寄る老化をヒシヒシと感じる。
 どんなに苦しくても、少しでも状況が良くなることを願う昨今である。最近は生きるのが面倒だとか、家族に迷惑をかけるからとか、綺麗でないから、そんな理由で「死にたい」という選択肢は浮かばない。
 市内の2中学校で週2日、ICT支援員として働いていたが、今年度から小学校が1校増えた。その小学校で電子黒板のタッチパネル機能を使っている先生がいると聞いて見せてもらった。リース期間の終了したSurfaceを電子黒板の「TOUCH1」端子とUSBケーブルで接続してあるのを確認した。タッチ操作を可能にするアプリがあるはずだと探したけれども見つからない。
「ひょっとすると繋ぐだけで、できるのかもしれない。」:
こう思って昨日は小学校の勤務を終えた。
 今日は中学校勤務で掃除の時間に3年教室にお邪魔して、HDMI接続して利用している先生のSurfaceを借りて、USBケーブルを「TOUCH1」端子に繋いだら電子黒板画面を手で触るだけで操作できた。職員室で使うノートパソコンでも試した。見事に機能した。
「もっと、早く気づくべきだった。」
この後悔は残るが、繋がる事実を知らせた英語科の先生には大いに感謝された。
 小学校でやってたことを中学で試しただけだが、喜んでもらえるのは嬉しい。明日はもう一つの中学に行く。古いタイプAの「USB」ケーブルは、テプラをコンピュータで制御するために必要だったので、私が放送室の片隅から探し出したものである。
 そのケーブルは明日の中学にはない。我が書斎の古いコード類をさばいてもない。
「ひょっとして、」
20年前に使わなくなったコード類の箱を思い出して探したら1本見つかった。これを使って明日の中学で試す。
「きっと、喜んでもらえる。」
喜んだ先生は校務主任にタイプAのUSBケーブルを買ってくれるように頼むに違いない。
 想像するだけで楽しい。こんな仕事ができるうちが嬉しい。これは野球でヒットを打つようなものだ。
「まだ少しは役に立つ。」
いずれ引退する時が来る。
 女房や息子に世話になる時がやってくる。そうなっても、その時を楽しめる精神が欲しい。

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