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復習:コレステロールのこと⑩

 それだけ社会が変わったのだと思います。昭和世代にとっては食事は基本は魚は魚屋で買い、肉は肉屋で買う。そして調理は家で焼くか煮るか。それにつける味はバリエーションはあるでしょうけれど基本はそれだけです。素材が何かわかっていたし、そのものの味を知っていました。もちろん美味しいに越したことはありませんが、食事は飢えないためであって楽しみやストレスの発散ではなかった。
 それが今は食事はちょっとした発散でしょ? あるいは活力補給?グルテンもカフェインもパワーアップさせてくれるし、糖分をとった直後には脳の血流が急増するのを感じます。現代の人たちは、空腹を満たした上の、食事の効果を十分に知り尽くしていますよね。それを活用もされています。その感覚はすでに細胞レベルに刷り込まれているかも知れませんね。
 何が言いたいかというと、私たちの世代にとって今の食事、ラーメンでもハンバーガーでも、なんでも気軽に食べられる環境は、DNAとして持っている食事に期待する機能を超えているかもしれないということです。その証拠に一旦体重が5キロほど落ちた時、不思議なことにエネルギー切れを感じず反対に活力が沸くのを感じたのです。でも私たちの世代だけで、若い方達は、この環境で育っているから、年齢を重ねても基礎代謝はずっと高いままかもしれませんね。 それは進化ですね。生存のための食事から、 発展とかより高度なものへの転換への食事への進化。 ぜんぜん無いことじゃないと思いませんか? LDL数値だって、一ヶ月で50も下げられるんですから。

 どうしてこんな話をしているかというと、食事が私たちの体調を握る大きなファクターなのにも関わらず、自分の体に合った食事という観点ではとらえられてこなかったからです。夫は自分の入院と主治医のはっきりとしたおっしゃり方に覚悟を決めましたが、子供の頃から嗜好性の高い食事を続けていたら病気になってもなかなか変えられません。社会が変わって売れるもの、美味しいもの、高額な料金をつけられるものを売り続けるなら、自分の体はそれがなくても生きてゆけ、最低最小限の食事で自分の生存本能を発揮させる方法を知っておく必要なのです。
 気づいたら、私もビーガンやベジタリアンの方々のように、食べものにこだわるようになっていました。

 もう一つだけ、お話ししおきたいことがあります。
 それは今話題になっている紅麹のことです。我が家では、退院した去年の7月から二種類、4ヶ月ずつ継続して飲んでいました。血液は120日で入れ替わると言われています。そのせいか、12月以降のLDL数値は一挙に下がり、正月やクリスマスなどのお祝い事や宴席があっても平常値で抑えられていたのはサプリのおかげだと思っていました。人間ドッグの結果が悪かった私が今度はお世話になろうとしていた矢先で、残念で仕方ありません。

 サプリメントは自分の体に合うかどうか確認が必要なのだと改めて感じた出来事です。本来ならどんな食品が自分に合うのか、自宅で簡単にLDLの数値を把握し、本人が自覚を持って管理してゆくのが一番いいのですが。サプリも、そうした自己管理の一つで、我が家では夫の入院と同時期に紅麹のことは知っていました。そして海外の論文の中には注意を喚起しているもの尾があるのも把握していました。しかし、効果があるものに対して、全く手をつけずにおくのはもったいないと思いましたし、何よりサプリですから体調に異変が起きたり、口に合わないことがあればすぐにやめるつもりで始めました。それに、麹は日本人には海外よりも馴染みがあるので、違う結果も期待できると考えました。さらに夫は比較的短い間隔で主治医に見てもらえるため、数値的な変化は早期に発見でき安心でした。
 普通はこうはいきません。当初、今の主治医を紹介してもらうまえは、コレステロール値の測定機器を購入しようとしましたが高価で断念しました。次にドラッグストアで測定するサービスを見つけましたが、不慣れのため正確じゃなかったり、食事抜かなかったりで驚くような数値が出て不安になるばかり、逆効果でした。
 
 ことコレステロールに関しては、考え方がどんどん変わっていっているようです。自覚症状がなければ大丈夫というものではなく、情報を取りに行って実践してみる、そんなことが必要だと感じました。サプリもその一つだっただけに、薬ではなく自己管理のもと安価に試せる紅麹は、早々に原因を解明して再販して欲しいと思っています。(私自身、免疫力が落ちた時、アガリスクを飲んでいました。プロポリスを勧める人もいますが、私には合いませんでした。そんなふうに自分管理できるサプリは、薬とは違ってメリットが多いです)

 もしくは、もしくはですよ、「国民保険料の無駄遣い」なんて言わず、望む人には毎月の血液検査、カウンセリングを、懐深くお願いしたいです。さらには、コレステロール値を測定する機械を安価に提供してほしいですね。
 こうやって考えると、医療の考え方も180度変わりますね。病気にならないためにもっと時間もお金もかけていいのではないか。医療を受ける権利が病気になった人に限られるなんておかしいですもん。

 生活習慣からくる病気は誰でもかかる可能性があるのですから。

 全部で10回、最後まで読んでくださってありがとうございます。
 つまるところ、コレステロール管理には運動と食事管理、そんなどこでも見かける内容で締めるのは不甲斐ないですが、それに尽きるようです。医療的に管理することもできますが、ならないようにするのがいちばん!
 
 今日の家人は出張中。もうすぐ一年になります。
 戻ってきてくれて感謝です。
 この一年、自分が倒れた方が楽だったなんて思ったこともしばしばありました。でもコレステロールをめぐって学んだこと、考えたこと、想像したことたくさんありました。ここには書ききれませんが、いろいろ気づかせてもらいました。その一つ一つの先に、また新しい気づきがあって・・・、そのこと自体また感謝です。
 
 とりとめなくだらだら書いてしまいましたが、どなたかの役にたてば嬉しいです。情報はどうぞ、ご自身で再度お調べくださいね。熱量だけ、それを受け取ってください。どんなことも必ず突破口はありますから。
 楽しんじゃうしかありませんね。

 読んで下ってありがとうございました。
 
 

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