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言葉遊びのミッションを減らしたい

ミッションで気になることがあります

私たちの会社は中小企業のブランディングのサポートをしています。その中心は「ミッションの確立・共感・浸透」です。最近、ミッションのとらえ方について気になることがありましたので、まとめました。

ミッション(理念、パーパス、志し・・いい方はどうでもいいのですが)が経営に必要なのはいうまでもありません。もし「ミッションは必要ない」という方は無視してください。反論するつもりはありません。

言葉遊びのミッションは役に立ちません

気になっているのは「ミッションが言葉遊びで終わっている」ことです。世の中には宣伝やマーケティングのためのミッションが数多く存在します。広告やHPの制作会社が作ったものもあり、その多くはきれいな言葉遊びです。

言葉遊びで作られたミッションは機能しません。パーパス経営について著書を出されている名和高司先生は「額縁パーパス」と表現していますが、私たちは「役立たずのミッション」と読んでいます。

役に立たないミッションは経営を劣化させます

言葉遊びのミッションが経営に入り込むと、現場は混乱し、不信感が蔓延します。役に立たないどころか、経営を劣化させる要因となります。ミッションは確立よりも機能することが重要だと痛感します。

何度も苦い思いをしたことで、私たちが関わるプロジェクトではミッション確立後の取り組みに相当な時間をかけるようになりました。具体的にはミッションを確立した後に、解釈と編集という作業を行います。

解釈とは「自分ごととして意味づけをする」こと

解釈とは何か?GoogleのOxford Languagesには「文章や物事の意味を、受け手の側から理解すること。また、その理解したところを説明すること」と書かれています。シンプルにいうと「自分ごととしての意味づけ」です。

解釈は社員とともにミッションの意味を考え抜くことです。一人ひとりの解釈の違いに驚かされることが多々あります。個人の感じ方や理解を受け入れながら、深く多面的に考え、ミッションを整えていきます。

編集とは「仕事の現場に置き換える」こと

次に、編集とは何か?解釈によって、自分ごととして意味づけられた内容を仕事に適用することです。単なる現状への当てはめではなく、「どのようにしたらミッションを仕事で体現できるか」考えていきます。

ミッションを構成する言葉は抽象度が高くなりがちです。抽象度の高い言葉(WHY)を具象的な言葉(WHAT・HOW)と行き来させながら、編集を繰り返します。やがてミッションが機能し始める瞬間が訪れます。

まとめ

ミッションを言葉遊びで終わらせることはできません。そして、他の誰かに簡単に任せることもできません。ミッションは経営者が中心となり、徹底的に考え抜いて辿り着くものであり、経営において妥協できない領域です。

経営を変えるためには、心の底から納得のいくミッションが必要です。私たちはお飾り的で役に立たないミッションを減らしたいと思っています。ミッションに興味がある方は、こちらの記事もご覧ください。


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