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小さな変化への反応から進むべき道を探る


昨日の正解が、今日も通用するという保証がない時代

土曜日の午後、「マイルス ・デイヴィス」を聴きながらこの言葉を思い出した。「俺は現状に甘んじる人間は好きじゃない。常に前進し、変化を求める人間が好きだ」・・・誰の言葉かって?もちろんマイルスだ。

企業を取り巻く環境は日々変化している。めまぐるしいほどの変化の時代は、いままで通用したものが通用しなくなる。昨日の正解が、今日も通用するという保証がないわけだ。ここが一番怖いところだね。

変化のすべてを正しく把握することなどできない。現象や結果から感じるのが変化であり、これに対応しようとすると「変化の後追い」になる。変化との追いかけっこは、疲弊につながり、企業の体力はやがて消耗する。

自動思考をやめて、自ら動けば、市場に反応が起きる

まずは「自動思考」を止めることだ。自動思考とは「ある出来事があったときに、瞬間的に浮かぶ考えやイメージのこと」、既成概念といってもいい。例えば「売れないから価格を下げる」も一種の自動思考だ。

変化の理由をあれこれ考える人がいる。しかし、考える暇があったら、自ら変化した方がいい。変化するとは「動く」ことだ。じっとしていても状況は変わらない。淀んだ水が腐るように、人も組織も腐っていく。

自ら動くことで、周りに反応が起きる。市場にさざなみが立つ。これらをじっくりと観察すると、リアルな経営環境が次第に見えてくる。進むべき道は「動き→反応→観察」の繰り返しから推し量った方が現実的だ。

経営者が動けば、社内に「変化を歓迎する文化」が生まれる

大きく構える必要はない。小さな変化でいいのだ。顧客、エリア、商品、市場を小さな単位で考えれば、顧客の要望や期待が浮かび上がってくる。それを小さな変化の起点にすればいい。

小さく考えることには利点がある。失敗のコストが比較的少なくてすむ。失うものもそれほどない。うまくいかなかったら「これではダメなことがわかった」と理解すればいい。次は変化の方向性を変えるだけだ。

小さな変化を経営者が率先することで、社内に「変化を歓迎する文化」が生まれる。小さな変化の波はやがて大きなうねりになる。小さな変化を積み重ねれば、大きな変化につながることを信じて、まずは動こう。

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