雲の広がる日曜日、ゆっくり寝ていようと思いながら、いつもよりも早く目が覚めてしまう。

まだ薄暗いなか、下の広場ではラジオ体操が始まる。今朝は15人ほどかな。

ベランダ側の窓越しに体操を眺めていると、サボテンに花がついたのに気がついた。

おそらく10年以上は経つが、手入れがいらないという印象があり、ほとんど何もしていない。

ベランダは日差しはいっぱいだが、雨ざらしだ。夏も冬も同じ場所に置いたままだ。

かみさんもたまに水をやる程度らしい。それでも花までつけるんだから、たくましいなあ。

サボテンは砂漠育ちだ。ゆっくりと時間をかけて生き抜いている。焦らず、慌てず、諦めずだ。

しゃがみこんでよく見ると、棘と蕾の組み合わせが何とも精緻で美しい。開花はもうすぐかな。

2〜3日しか咲かないようなので、見逃さないようにしようと思う。