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ジャズ界の孤高の天才ピアニストの命日

ジャズが好きというと日本ではおじさんの好みと思われます。まあ、どう思われようと良いのです。長い間聴いて来たからね。『BRUTUS』の最新号の特集は「JAZZ is POP!!」、良いですねえ、ジャズの進化が伝わってきます。

P19にセロニアス・モンクの「Solo Monk」というアルバムが紹介されています

さて、今日2月17日はジャズピアニスト「セロニアス・モンク」の命日です。1917年にノースカロライナ州で生まれ、1982年にNYで亡くなりました。死因は脳梗塞ですが、70年代前半から精神疾患を患っていたようです。

他の追随を許さないカリスマ性を持ったモンクには、気難しい、頑固、強い自己主張など、近寄りがたい孤高のイメージがあります。下記の動画は2022年に公開開催された映画『没後40年 セロニアス・モンクの世界』です。

本編は観ていませんが、ツアーの移動中にみせる人懐っこい笑顔なども収録もされており、モンクの実像がよくわかる作品です。もしかすると、お茶目な一面があったのかもしれません。

モンクが作曲した代表作の一つは「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」です。切なく美しいメロディなのですが、モンクのピアノは鍵盤を叩くような硬質な音色です。乱暴なような演奏ですが、これがまた良いのです。

僕が「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」を最初に聴いたのはマイルスのこのアルバムでした。10代後半に始めて買ったジャズのLP(ジャケ買いだったなあ)で、研ぎ澄まされたマイルス のミュートを何度も聴きました。

やがてこの二人がぶつかるのですから、ジャズの世界はおもしろい。ジャズファンの間では有名な「マイルス・デイヴィス vs セロニアス・モンクの喧嘩セッション」のことです。

1954年12月24日のレコーディング・セッションで、マイルスはモンクに「俺がソロを吹くときはバックではピアノを弾くな」と指示します。それに対してモンクが怒って喧嘩になったのです。このアルバムに収録されています。

しかし、実際には喧嘩はなかったようで、後付けの伝説です。むしろ主張し合える相手がいたことは、二人にとって幸せだったかもしれません。ということで、今日の仕事場のBGMはセロニアス・モンクです。

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