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あなたの会社は「何屋さん」ですか?

業種カテゴリーは激しい競争の世界です

「何屋さん」とは言い換えれば、「カテゴリー」のことです。一般的には取り扱い商品による業種を指します。小売業ならば、時計屋、メガネ屋、蕎麦屋、洋服屋、家具屋、パン屋・・など業種のカテゴリーはさまざまですね。

しかし、この業種のカテゴリーのなかにはたくさんの店や会社が存在します。業種カテゴリーで分類されている店は、たくさんの同業店のなかのひとつとして見られがちです。結果的には「どこでもいいかな」になります。

つまり同質の店の塊として見えるわけです。時計屋は時計を販売している店の塊としてしか見られません。ちなみにグーグルで「時計屋」を検索すると984万件がヒットします。その中のひとつがあなたの店かもしれません。

同質化競争は資本力に勝る大手が圧倒的に有利

業態という考え方もあります。簡単にいうと、売り方やサービスの違いによる事業のカテゴリーです。百貨店、スーパーマーケット、CVS、ディスカウントストア、専門店、100 円ショップ、ファストフード店などを指します。

業種と業態を組み合わせると、時計のディスカウントストアというくくりになります。時計屋という業種は世の中にたくさんありますが、業態としての時計のディスカウントストアも数多く存在します。

結果として同質化競争になりがちです。同質化競争は資本力に勝る大手が圧倒的に有利です。ブランディングの基本は「違い」ですが、業種や業態によるカテゴリーで、違いを生み出すのはなかなか難しいといえます。

新しいカテゴリーで同質化競争から抜け出す

同質化競争から抜け出すために、ハード面の機能や特徴を語られる方が少なくありません。 地元で売場面積が一番広い、 商品の品揃えの数量が圧倒的に多い、 価格の安さではどこにも負けない・・こんな感じの違いです。

しかし、この違いは絶対有利な違いではありません。何よりもお客さまがそこに価値を感じるかどうかも疑問です。同質化競争から抜け出すためには、「新しい独自のカテゴリー」を作ることです。

たくさんの競合がひしめくなかであなたの会社が光り輝くには、相当の時間とエネルギーとコストがかかります。それよりも、自ら「新しいカテゴリー」を作り、そこで一番になることの方がブランディングにつながります。

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