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UPDRS Part Ⅲ 3-1

UPDRS Part Ⅲをみていきます。
UPDRS Part Ⅲは、3-1から3-18まであります。

UPDRS Part Ⅲ 3-1 言語

【引用開始】
3.1 言語
評価者への指示:患者が自由に話す言葉を聞き、必要なら会話に引き入れて下さい。話題としては、患者の仕事や趣味、運動や来院方法などが考えられます。声量や抑揚 (prosody)、明確さの程度を評価して下さい。明確さ、すなわち、不明瞭言語、同語反復 (palilaria; 同じ語句を繰り返す)、発語速迫 (tachyphemia; 早口、音節がくっついてしまう話し方) を評価してください。

0 : 正常: 言語障害なし。
1: ごく軽度: 抑揚、明瞭さ、声量に軽度の障害があるが、すべて容易に理解できる。
2 : 軽度: 抑揚、明瞭さ、声量に障害があり、不明瞭な単語はあるが発語内容は理解できる。
3 : 中等度: すべてではないが、いくつかの言語内容に理解困難な部分がある。
4 : 重度: ほとんどの言語が理解困難、あるいは判然としない。
【引用終了】
【出典元】Official MDS Translation Copyright | Last Updated January 29, 2019© 2014 - 2019 International Parkinson and Movement Disorder Society

パーキンソン病となると、言語障害がでることがあります。特徴は、この項目で検査されているように、話すときに、早口で抑揚がなくなったり、話すときの言葉が明確でなかったり、声が小さくなります。この声が小さくなるのは、最初から小さいこともありますが、語尾にかけて小さくなることもあります。

この同語反復症とは

同じ言葉を数回あるいはそれ以上繰り返す現象をさします。会話や応答など自発言語の時に、よく出現し数秒から数10秒続く。
早口が合併されると、反復が早くなって不明瞭な発音になるとのことです。

同御反復症

上図 永淵正昭他:一過性に生じた同語反復症.失語研究Vol.4 No.2;677-682(1984.9)より改変
【参考文献】
永淵正昭他:一過性に生じた同語反復症.失語研究Vol.4 No.2;677-682(1984.9)

このような場合は、重度の4になると思います。

なるほど、同語反復症。
しっかりと理解できることは、良いことです!

それではっ

次は、UPDRS Part Ⅲ 3-2 〜 3−3です〜


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