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機会格差を減らす挑戦inナイジェリア

8月末から行われるワールドサッカーチャレンジに出場する、
U12(Under12=12歳以下)ナイジェリア。着々と準備が進んでいます。
ただ、いろんな意味で本当に来日できるのか、ドキドキしています笑


GWに行ったトライアル。これは難しさを感じました。
ナイジェリアでは危険地域もあり、また、協会組織の登録インフラもないので(紙管理)、チームや選手を集めるのも難しく、
今回はラゴス近郊からのセレクションになりました。

セレクション当日、ドキドキしながら待っていると、
かなり大きい選手も多く、
「え、U12であんなに大きいの?」と聞くと、
「そうだよ、ナイジェリアは大きい人多いよ」とのことで、すごく期待をもってセレクションをスタート。

ウォーミングアップ中に大きい選手に「何歳?」と聞いてみると、
「14歳」。
って、いきなりオーバーエイジじゃねぇか、、、w

一方でこんな小さい選手も日本に行きたい、と受けにきました(かわいい)



スタッフたちに絶対にオーバーエイジはダメだからね!と念押しして、
自己申告オーバーエイジは見学してもらうことに。

また、セレクションは誰が誰だかわかるようにビブスとかノートとか準備が大事だからね、と話していたけど、

当日準備されていたビブスは背番号無し、、、
誰が誰だかわからねぇw

しかし、そこはナイジェリアスタイルの選考方法で、
試合中に良い選手がいたら、ゲーム進行に関係なく、
呼び止めてノートに名前を書く。

スタッフ:「名前は?」
選手:「イフェニモ」
スタッフ:「年齢は?」
選手:「11歳」
スタッフ:「本当に本当か?」
選手:「本当に本当」

みたいな感じで、進めていく。
みんなIDカードを持っていない。
もちろんパスポートは持っておらず、というかラゴスを出たことがない子がほとんど。
パスポートを作るお金もない家庭がほとんどのため、
こちら側で全部用意する。

こちらではしっかりとした教育を受けた指導者がおらず、グランドもぼこぼこな状態でみんな練習している。
そんな環境でよくこんなにうまいな、と光る選手がいた。
どちらも10歳だったが2人とも連れていくことにした。

2人にそれぞれニックネームを聞いてみると、「メッシ」と「リトルメッシ」だった笑

でも国民の平均年齢18歳で男子の半分以上はサッカーをやっているこの国のポテンシャルはやはりすごい。
このエリアでパッとトライアウトをやるだけでこれだけの光る原石が見つかるんだ。

このトライアウトを通じて、
私たちが経営するナイジェリアリーグ3部のイガンムFCでは土地を購入済みでこれから追加で株主を探して、選手寮と人工芝のクラブハウスを作る。
これができたら、全国から光る原石を探して、磨き、
海外へどんどん移籍させて希望を沢山生み出すクラブになれると確信した。

今週で日本行きの最終メンバーを確定させて、
パスポート作成、VISA取得に入っていく(ここが本当に心配。。。。)
これが大変で、人身売買でないことを証明する書類が必要だったり、、、

ナイジェリアでは、日本人の私たちが想像するよりも、
遥かにチャンス・情報が非常に少ない。
良い選手であっても、指導者が近くにいない、練習するグランドがぼこぼこすぎる、更に選手を引き上げる仕組みがないので、
埋もれたまま時間が過ぎてしまう。
(アフリカでは20歳くらいまでに海外移籍ができないと市場価値が一気に下がってしまう)

もちろん平等なんてないのだけど、
このプロジェクトやイガンムFCを通じて、
チャンスを増やし、希望を増やし、少しでも機会格差を少なくしていきたい。


ナイジェリアU12のユニホームできました。
ぜひ、皆さん応援お願いします。

タオルもつくちゃった


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