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野原ひろし

皆さんは野原ひろしをご存知だろうか?
国民的アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公野原しんのすけの父親です。

僕はこの野原ひろしというキャラクターが大好きです!
ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊モノ
あらゆる男の子が憧れる道は通って来ましたが
僕は子供ながらその憧れの対象に、野原ひろしも入っていました。
いつかこんな父親になりたいと…

この野原ひろしと言う男…
・妻子がいながら、若い美女には目がない
・係長止まりで稼ぎが少ないと揶揄される
・失敗も多く、見た目もだらしなく冴えない親父
そんなキャラクターです。
詳しく知らない方でも多少はそういうイメージがあると思います。

じゃあ何故僕がそこまで大好きで憧れるのか?

「映画の時はめちゃくちゃカッコイイ!」

これなのです!
僕はクレヨンしんちゃんの映画は、全作観たと思います。(子供の時観たものもあるので記憶が曖昧…)
ドラえもんのジャイアン、映画の時めちゃくちゃ良いヤツ
これに対をなすのが、映画での野原ひろしだと勝手に思っています。
映画だといつもは頼りない親父が、家族愛に溢れ、熱く、名言を残す男になるのです。
僕は何度もこれらを感じて、感動し勇気づけられてきました…

前置きが長くなりましたね
今回は
「映画での野原ひろしの個人的に好きな名言」
こちらについて書きたいと思います。

その①「何が計画通りだ!計画通りにいかないから人生なんだ!よく覚えておきやがれ!!」

2007年公開の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」で残した名言です。
これが僕の全ての始まりでした…
この映画公開当初僕は11歳、小学校5年生でした。
この映画で生まれて初めて感動を覚え、号泣した事を忘れはしないです。
内容自体がざっくり言うと、愛犬シロが犠牲になるか?ならないか?の話なので、そもそも感動系なのですが

物語終盤事件は解決し、しんちゃんもシロも無事助かります。
そこに「計画通り」が口癖の敵ボスが、「良い物を見せてもらった」と
野原家の家族愛を朝笑うのです。
それに対し日頃温厚な野原ひろしが、拳を血管が浮きでる程握りしめ、ボスを1発ぶん殴るのです…!
そこで生まれたのがこの名言です
いやぁぁあカッコイイですよねぇ…
よく聞くような言葉と思う方いるかもしれないですが
僕は野原ひろしのキャラクターだからこそ!響くセリフだなと
日頃はおちゃらけたキャラクターですが、その裏側にはあらゆる苦労、経験を積んできたからこそ、出た言葉なのかな?と考えさせられるのです。
事件も解決して、ほっとした所にこの熱い言葉…また涙が止まらなくなります…

ただ好きな理由はこれだけではありません…!
その後のセリフも含めて好きなのです!

敵ボスが殴られた衝撃で、う○こを漏らしてしまうのですが
その様子に対してひろしが

「これも計画の内か?」

と…少し上手い事を言い、笑っていつものようにおちゃらけるのです。
映画での敵は基本組織なので、そりゃ一般家庭の野原家が勝てる訳もなく、敵の計画に為す術なく押されるのですが
最後の最後に敵の一枚上手を行く
更に熱い言葉を残した後、おちゃらけていつもの野原ひろしに戻って締める。
ただカッコイイ!で終わらせるのではなく
最後におちゃらけ、いつものように戻ることで、「こういう一面もありますよ?」位に留める
そこに謙虚さ、人の良さが滲み出てるなぁと…
これが野原ひろしにしか出来ないことであり、野原ひろしのかっこよさなのだと…
僕は勝手に思ってます。

その②「俺の人生つまらなくなんかない…家族がいる幸せを…あんた達にも分けてやりたいくらいだぜ…!!」

これは2001年公開の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」での名言です。
僕はどの作品も好きですけど、この作品は特に好きです。
世界観が昭和レトロなので、40~50代の方は特に激刺さりだと思います。

物語は21世紀に向かう人類を、20世紀に留めようとする敵ボス(ケンとチャコ)
その計画を阻止する為奮闘する野原家
こんな感じですかね?
だから2001年公開なんですよね。
そう言った細かい所も、映画クレヨンしんちゃんの面白い所の1つです。
余談ですがこのケンとチャコ、見た目がジョン・レノンとオノ・ヨーコに似てます。(多分モデルがそうなのかと…)

皆さんは「あの頃に戻りたい…」「あの頃は楽しかった…」そう思った事はありませんか?
敵の計画はそれを利用しているのです。
敵は「懐かしい匂い」なる空気を全国にばら撒き、大人はそれを吸うと「あの頃に戻りたい…」その様な感情から洗脳され、行動が幼児化し、20世紀を生きたあの頃に戻ってしまうのです。
ストーリー中盤、野原家はしんちゃんの奮闘もあり、洗脳から解放されます。

そしてストーリークライマックス
舞台は東京タワー
計画完遂の為、最上階にある起動スイッチを押そうと、エレベーターに乗り込もうとするケンとチャコ
そこに間一髪間に合う野原家
そしてケンがひろしに問いかけるのです

「戻る気はないか?」

それに対し

「無い!俺は…家族と一緒に未来を生きる!」

続けて「うん!」と、力強く応える野原家
このセリフもカッコイイですよねぇ…
(長くなるので先に行きます…)
するとケンは

「野原ひろし君…つまらん人生だったよ」

と吐き捨て、エレベーターのドアを閉めようとします。
そこに敵に押さえつけられ、地べたをはいつ配りながらも、エレベーターのドアをこじ開けるひろし
そこで言ったのがこの名言です…

こんな熱いセリフ言えますか!?
心で思っていても、頭で分かっていても、大人になればなるほど、行動に移すことが出来なくなっていくものです…
ひろし自身も、洗脳から解放されたとは言え
劇中「あの頃に戻りたい」という感情から葛藤する描写があるのです。
それを乗り越えて、出たセリフ…
この後も激熱で、映画終わるまでほぼ涙出っぱなし展開なんで必見です…

ただ今回もこれでは終わらないのです。
ひろしのエレベーターにしがみついた手を、チャコが「何よコイツ…」と蹴り飛ばそうとした瞬間

「見えた…!」

とひろし
地べた貼り付けのひろしから、チャコのパンツが見えるのです。
恥ずかしがるチャコ

「モーレツー!やっと人間らしくなってきたなぁ…良いじゃーん…!」

とセクハラ追撃をするひろし
これも冷徹だった敵の一枚上手を取り、浴びせた一言ですが、今じゃ通用しなさそうですね…
しかしこれもひろしのキャラクターだからこそ
敵の策略にハマり、葛藤しますが、辿り着いた先は
色んな苦労はあるが、家族を築き、愛を知り、熱い男に育った自分
少しメタ的ですが、僕達がいつも観ている、おちゃらけた野原ひろしを取った瞬間
そう感じるのです。

そんなこんなな理由で、僕は野原ひろしが大好きなのです。
今回紹介した作品、その他の作品の多くで
野原ひろし役を務めていた声優「藤原啓治」は
2020年4月12日 癌のため亡くなりました。
藤原さんの声も含めて僕は大好きでした。

結構長くなった気がしますが、気になる方は是非見てみて下さい。

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