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鍼灸師による、スポーツクラブ創設の企画案 vol.1

はじめてnoteの記事を書きます。
私、埼玉県川越市にて鍼灸師、トレーナーをしております、北澤虎瑠(たける)と申します。
来年度より神奈川県鎌倉市へ拠点を移し、
「kamakura new waves」というスポーツクラブの開設を検討しております。

移住&スポーツクラブの開設まであと5ヶ月ほどという
このタイミングで、自身のマインドセットも兼ねて、

なぜ鍼灸師である私が、「スポーツクラブ」という形で事業を起こすのか。

について、スポーツクラブの概要なども含めながら
文字起こしをしていこうと考えております。

どのくらいのボリュームになるかは分かりませんが、
我々の業界に対して考えていることや、
スポーツクラブを作ろうと考えた経緯、
今後このクラブを通して私が目指すものについて
なるべくシンプルに伝えていこうと思っております。
シリーズの最後にはアイデアフォーマット(5W2H)を
踏まえた企画書も作成いたします。

是非ご一読ください。

●「治療」ってなんだ

私は鍼灸師とトレーナーの資格を取得してから今年で3年目となります。
最近はトレーナー現場に出ていることが多いのですが、
主に接骨院の環境で患者様に対して施術をしております。

そんな人間が普段から考えていることが
治療」ってなんだろう
ということです。

専門学校在学時から含めて、技術や人間性に優れた治療家、セラピストの方には沢山出会ってきました。
この業界の方々は特に勤勉で努力家な方が多く、毎月の収入のほとんどを勉強会や書籍に費やす方もいます。
これは人の身体を扱うので当然のことで、おそらく一生かかっても理解はしきれない学問だと思っています。

そんな我々がひたすら向き合っているのが「治療」というものです。

鍼灸師は慢性的な腰痛や肩こり、自律神経疾患に対して、鍼や灸などの物理療法や徒手療法を用いアプローチをすることで自己治癒力を高め、

柔道整復師は急性期の怪我に対して、整復や固定などの必要な処置をし悪化を防ぎ、

理学療法士は怪我や神経疾患などに対して、細かな評価を行い機能改善をすることで、その人本来の身体の働きを取り戻させます。

治療」という言葉を辞書で引くと

病気やけがをなおすこと。病気の治癒、症状の軽快のために行なう医療行為。療治。 -精選版 日本国語大辞典より

とありますが、

よくよく考えて本質を見直すと、
どの職種でも患者様のことを直接的に「治している
のではなく、
様々な手段を用いて、「治るきっかけ作り
をしているのだと考えるようになりました。

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そのため「治療」というものの中心は患者様自身であり
我々の施術はそのためのきっかけに過ぎないのだと思います。

治療≠セラピストによる施術 です。

だからこそ、治療院で施術をしてもらって
症状が改善されたから終わるのではなくて、
その後の患者様自身の生活が大切になってくるのです。

最近では治療院業界での考え方にも変化が出てきており、「予防のためのトレーニング」や
「自宅でできるセルフケア」などを促し
治ったら通院を辞めて、また再発したら来院する
という治療ループからの脱却を図っています。

ただ、母体が治療院という形である以上は、
患者様は「治療」をしにきているので、
なかなか予防というところまでは浸透していかない
と思います。

それでも私が目指したいのは、

予防医学を浸透させていき、少しでも健康な人を増やすこと。

なので、

「スポーツクラブ」という形で、健康増進を図る仕組みを作っていったらどうか、と考えました。

では「予防医学」について深掘りしていこうと思います。

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●「予防医学」ってなんだ

予防医学とは文字通り、病気や怪我などを未然に防ぐための医学です。
この中にもいくつか領域があり、

一次予防→健康増進を図り、病気を未然に防ぐ。

二次予防→病気の早期発見、治療。

三次予防→病気が進行した後のリハビリ、再発予防

となっております。

この中で二次予防、三次予防は医師先生を中心とした我々の業界の仕事ですが、

何よりも大切で本質的なところは一次予防の、

健康の増進を図り、未然に病気を防ぐ

になると思います。

ここには我々の臨床現場の働きだけでは不可能で、
地方自治体、施設などの環境問題、更には法整備までもが必要になってきます。

こちらをご覧ください。

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日本はすでに65歳以上の方の人口の割合が30%に迫っています。

この比率は年を追うごとに増加し、
その分生産年代と言われる(15〜64歳)の比率は低下していきます。

もちろん社会保障費の増大など、課題は山積みですが、

かなり危機的な状態になると感じることが

介護の人手不足問題です。

ただでさえ離職率の高い職業ですが、
さらに人材の不足が危惧されています。
もちろん処遇の改善や子供たちへの学校教育などで
人材を流すことは必須ですが、

介護の人材を増やすことだけでなく、
介護を必要とする人を減らすことも重要だと考えます。

そのためには、

・高齢者の転倒予防

・認知症予防

・生活習慣病の改善

などなど、様々な要因に取り組む必要がありますが、

その中で私は

SPORTS

というものに大きな可能性を感じています。

ここまで高齢化にフォーカスを当ててきたのですが、
数年後、数十年後の将来を考えた時に、
アプローチしなければいけないのは
15〜64歳の我々生産年代です。

生活の中に運動の習慣を取り入れ、

しっかりと自分の力で自分の健康を管理することが重要です。

そういった意識の改革を、

ここ鎌倉から発信していきます。

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次回Vol.2では
「SPORTS」について、
なぜ「鎌倉」なのか、
を書いていきたいと思います。

なるべくこまめに更新するつもりですので、
目を通していただけると幸いです。

ではまた。



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