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【フォルケ留学】 先生と生徒の橋渡し役 Student Teacherとは?

こんにちは!こにーのデンマーク留学記へようこそ🇩🇰
今回は私がいまいるフォルケでしているStudent Teacherについて紹介したいと思います。

自己紹介の記事を見てからの方が理解していただけるかと思うので、まだの人はぜひ✌️

Student Teacher (ST) って?

実はとっても説明が難しいです。笑
私の解釈と言葉でいうと、Residence assistanceであり、たまにクラスをする(しなくてもいい)Teacherであり、Community facilitatorである生徒兼スタッフ。

110人程度の生徒が一つ屋根の下で4.5ヶ月生活する学校で、3人の過去の卒業生からなるSTがいます。私は現在のターム(2022年秋ターム)で1人のSTとして滞在しています。
いまはドイツ出身、アメリカ出身の2人と3人でSTです。

⚠︎ちなみにSTはどこのフォルケにもあるポジションではなく、あるところはあるという感じです。

主にすることは?
・学校内外のイベントやアクティビティの企画・運営(居心地いいコミュニティを作るため)
・隔週の先生・スタッフミーティングへの出席
・生徒が心地よく過ごせているか・問題はないかの観察
・問題があればその対処(最終的な決定権は先生方で私たちに責任はない)
・校内ほぼどこでも開けられる魔法の鍵を持っており、生徒の部屋や教室を開ける
・夜に校内のドアや窓が閉まっているかのチェック
・夜にコーヒーとティーマシーンの掃除
・(任意で)自分の持っているバックグラウンドを活かして授業を先生と受け持つ
などがあります。

何人かの生徒と協力して行った、
Outdoor Movie Nightの様子📽✨


どうやってなったの?

本来であれば、卒業してからSTになりたいとの旨を書いたApplicationを出します。
ただ私の場合は、学校が国際的な場所であるためアジア出身のSTを緊急で探していました。

学校が始まって2ヶ月くらい経った時、ある先生から話があると言われました。

先生「フォルケ終わったら何するのー?」
私「今のところは、終わって3ヶ月間コペンハーゲンでインターンをして、その後日本に帰る予定」
先生「うんうん、Student teacherになることを考えたことある?」
私「んー、考えたことあるけど今すぐじゃなくて何年後かかなあ」
先生「次のタームでアジア出身のSTを探してるんだけど、なってみない?」
私「え、、(いま数年は考えてないって言ったけど、、)興味ないことはないけど今すぐかどうかはわかんない。けど、少し考えさせて欲しい。。」
先生「そうだね!ぜひ考えてみて。ヘッドハンティングされる気持ち、どう?いつでも嬉しいでしょ?笑」
私「うん、、笑笑」

という感じになり、優柔不断な私はここから1ヶ月弱悩むことになります。

悩んだ理由と決断

決めかねていた理由は主に3つあります。(とっても素直に語りますので、興味なければぜひ遠慮なく最後に飛んでください笑)

①英語力
これが日本で同じような立場だったら間違いなくする。
けど、ここは多くの人がネイティブレベルの英語力を持っている、または自分よりも英語できる人がほとんど。その中で、何かを伝えなきゃいけない場面の時に伝わらなかったらどうしよう。

②将来について
学校での滞在を延ばすことによって、日本の大学の卒業が一年遅れる。もうすでに5年間在籍していることになっているのに、これよりも遅れたら就活や進路はどうなるの。大学に入る時に留学しても5年で卒業したいと思っていたけど。。
また、STは何年後になってもできるのに、本当に今じゃないといけないのかなー。

③自分の人を惹きつける魅力について
この学校は本当に才能ある生徒がたくさんいます。絵、音楽、ファッション、コミュニケーション、趣味、、なにか人の興味を引いたり、話のタネになるもの。それがフォルケでは学校でのイベントや授業に繋がったりもするんです。
でも私といえば、日本にいる時から特に趣味もなかったので、何も提供できるものが思いつかない。。何か情熱的なものと言えばお堅いものになってしまいがちだし、、。

幸いなことに、留学でよくネックになるお金については悩まなくてもよかったです。
STになることで授業料などを含めた滞在費は無料になる+もともとトビタテ留学ジャパン!と呼ばれる奨学金を最初計画していた期間分はもらっていたからです。

留学先で金銭面を(物価高い&円安だからもちろん気にはするけど)心配しなくていいのは本当にありがたいです。
そして!トビタテ 2023〜2027年度の実施が決まりました!現在応募受付中なので留学したい高校生・大学生はぜひ!考えてみてください😊

(話戻して、、)
今振り返ると、この時悩んでいたのは全て自分軸ではなく他人軸だったなと思います。

これまで私は日本社会で主に生きてきて、自分が心動かされるものがあったとしても、それ言うことは恥ずかしいことだと思ってきたようです。
そして、自分の小さな「興味ある!」や「やりたい」という心の声に耳を傾けず動いてきました。

失敗をするのが怖いし、他人にどう見られるかを恐れて、自分にはできないと思ったりも。

自分の可能性を広げたくて留学に来たはずなのに、最初の半年くらいは実質マインドもほとんど日本にいる時と変わっていなかったなあと今になって思います。
(でもそれを全く責める気持ちはなく、これから気をつけよーう!くらいのテンション笑)

本当に自分がどうしたいのかわからなくて、いろんな方に相談しました。

ありがたいことに私の周りには否定する人はほぼおらず、「あなたがやりたいようにするのが一番良いよ!絶対素敵な経験になるはず!」と言ってくれる心優しい人ばかりでした。

最終的に、ある気分が良い日に、

「私がこんなに好きで居心地の良いところ(学校や国柄を含めて)に無料でさらに数ヶ月いれる機会なんて今しかないよね!?」
「もしまたあったとしてもいつになるかわかんないし、今だ!!!」

と思い立ち、その日に先生に「STとして残ります!」と伝えました。
とっても緊張したし、本当に正しい決断だったのか不安でしたが、今となってはこの決断をした自分を誇りに思います。

いまの私が思うこと

フォルケの特徴ですが、自分がしようと思えばどこまででもできます。生徒だって自分の背景を生かしてクラスを教えられる。私も上に書いたSTの仕事よりも、もっと他のことだってできるかもしれない。

ある先生の言葉でとても印象的で、自分によくリマインドする言葉があります : 

 "How much you invest in the school, that's how much you get when you go out (この学校で費やした分と同じだけが、卒業する時に(学びや経験として)返ってくる)" 

どれだけあなたが労力を費やすかも自分で決められる。全部自分。当たり前のことかもしれないけれど、制約が限りなく少ないフォルケだからこその言葉だと思います。

STになったことで、もっと自分のアイデアやしたいことを実際に形にしやすくなりました。

そして、それが自分だけで完結することなく、周りの人にも少なからず影響するという経験ができています。なので残って本当によかったと日々思います。

日本にいたらこんなに自分をいろんな面から不安にさせたり、ハッピーにさせる状況にはなかなかいれないな、と。
これこそ留学の醍醐味な気がします。 

色々曝け出しましたが、私の素直な留学での経験を温かい目で楽しんでいただけたら嬉しい限りです。

こっちはすっかり葉っぱも風の匂いも秋めいています。これから雨が少し続くみたいで全て葉が散ってしまわないか心配です。
皆さんもわずかな秋をしっかり楽しめますように🍁🍂

以上!こにーのデンマーク留学記でした🇩🇰
またねん🦔



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