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作品集(電子書籍など)

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令和6年2月5日スタジオ五百石で電子書籍の無料配布を開始しました。 (それ以前のものは地名がついたショートショートのまとめになっています)
運営しているクリエイター

記事一覧

スタジオ五百石始動。電子書籍無料販売開始いたしました。

スタジオ五百石はふじたごうらこ個人のレーベルです。すべて電子書籍で無料販売。場所はアマゾ…

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妾すべてを愛ぐす大阪の電鉄なり

1、  時刻は夜明け前、ヒトの時刻では四時半か。ヒトの大半はまだ寝ている。しかし妾がい…

空掘天使

ねえありさんもぐらさんあなたたちは土を掘るのが仕事でしょ おいしい食べ物を見つけるためね…

おのみちのねこのほそみちなんのみち

   女二人で尾道へ行った。 「この細道も落ち着くわね。道端に小さな猫の置物がある」 「…

籠の中の処女は沖縄の海辺で自ら服を脱ぐ

 家を出た時は大雪だったというのに機内は春のように暖かい。タラップを降りるときに、カシミ…

縁結び祈願(島根県、出雲大社)

 島根県にある出雲大社には毎年十月には日本にいる神様たちが集合する。それ故周辺では神在月…

法善寺にて

 ぼくは浪花大助。禁忌大学三年生。経済学部にいて、流通や観光学を学んでいる。実家は株式会社浪花観光。大手ではないが、ひい爺さんの代から経営している。ぼくも卒業したら両親を手伝うつもりだった。しかし昨今のコロナ禍で会社が倒産。よって学費が払えなくなった。あと一年で卒業だというのに、なんてことだ。でも、生活費にも困るぐらいになったからね。家もボロ家に引っ越した。  両親は深夜まで金策に駆け回っているが結果はよくない。父親の涙を初めて見た。何、また羽振りがよくなったら、大学は入り

宮島の鹿と奈良の鹿は仲良し

1、 はじめまして ぼくらは宮島の鹿 赤い鳥居の下で暮らしているから 一緒だよ よかったら…

大阪凝視  (大阪怪談)

 本場のたこ焼きを食べたくて高速バスで六時間かけて大阪難波に行った。降車するとすで夕暮れ…

海な大阪 (大阪怪談)

 ……ここは大阪の真ん中やけどな、昔は海の中やったんやでえ、こんな感じやったやろなあ………

大阪商人の成れの果て  (大阪怪談)

(クビなし男から改題、改稿したものです) ……金がないのはクビがないのと一緒や。金さえあ…