藍は自室の中で迷っていた。
初めてのバレエの発表会で着たピンクのチュチュ。
頭飾り、ティアラ、歴代のレオタードにタイツ。
バレエシューズ。0,5センチ刻みの歴代のトウシューズたち。

全部捨てられない。

おまけに最近の舞台で使った手作りの太鼓、弓矢、壺、人形も場所を取る。
いつか作るつもりのレオタードやチュチュの生地があわせて２，３０種類、種々の平ゴムも舞台衣装用の造花も場所を取る。

しかし、全部捨てられない。

バレエ用品は捨てようとも思わない。でもクローゼットの中はバレエグッズでいっぱいだ。

ママはいう。

小さいころのものは画像で残っているのだし捨てなさい。断捨離しないと寝る場所もないわよ

藍はパパに頼んだ。

パパ、お願い。バレエ用品だけを収めるお部屋がもう１つ欲しい。イナバの物置が欲しい。それか別荘が欲しい。

藍のパパは藍に甘い。だが、金銭的に厳しいので、パパの部屋を半分明け渡すことになった。

あとは自分で稼ぐか未来の旦那さんに頼みなさい…

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たらはかにさまの企画に参加中です。

トウシューズ（ポワント）は履きこなせたと思うと
もうダメになる…不経済な品物だけど、外見が
綺麗なままのものも多いのでなかなか捨てられません。

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（８/１５追記）
おかもんさまのNOTEに、ご紹介いただきました。
こちらの文面でおかもんさまの過去読まれた本を
想起してそれをさらに記事にして伝えてくださるのは
大変光栄なことです。ありがとうございます。
ヴァイオリン好きな方はもちろん、大切なものを
大事に持っている方は是非読んでみてくださいね。

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