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0044-20170903【10分で読める!ビジネスパーソンのためのニュース振り返り】

今週の振り返り、時事ポイントは以下の6点です。

1.北朝鮮情勢 2.日英首脳会談 3.英・EU離脱交渉 4.TPP首席交渉官会合 5.民進党代表選 6.東芝再建問題

時事ポイント6点に加えて、お知らせがあります。

本日9月3日(日)日本時間21:00~22:00 Web学習サイト「Schoo」の生放送番組に発行人の李が北朝鮮情勢の解説のために登壇します。生放送は、無料登録で視聴可能です。

https://schoo.jp/class/4245

お時間許せば、是非ご視聴ください。

1.北朝鮮情勢

8月29日朝に北朝鮮は事前通告なしに日本上空に中距離弾道ミサイルとみられる飛翔体を飛ばし、太平洋沖に着弾させました。

事前通告なしでの蛮行は1998年以来のことでした。

日本のミサイル防衛態勢は、海上のイージス艦から迎撃ミサイルを発射して大気圏外で撃ち落とす第一段階と、大気圏内で地上に設置されている地対空ミサイルを発射して撃ち落とす第二段階との二段構えになっています。

地上に設置されているシステムは、日本全土はカバーできていません。可動式であるため移動可能ですが、突然のミサイル発射に対抗できるものではありません。

8月21日から開催されている米韓合同軍事演習への抗議・対抗の意味合いを込めて、北朝鮮は8月26日には日本海に向けて短距離ミサイルを発射し韓国を攻撃できる能力も誇示しています。

米国を直接揺さぶるのではなく、米国の同盟国である日韓に対して揺さぶりをかけてどのような対応がなされるのかを確認しているように思えます。

29日のミサイル発射を受けて、日米は即刻国連安保理の緊急会合を招集して北朝鮮への非難とミサイル発射の即時停止を求める議長声明を中露も含めた全会一致で採択しました。

今後は北朝鮮への石油禁輸提起が議論されることになりますが、その議論の過程で中露がどのように反応し、行動するかがポイントになってきます。

また、北朝鮮は日付をとても意識する国家です。

初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射は米国の独立記念日である7月4日でした。

今回の8月29日は、日本によって1910年に韓国併合が為された日です。

8月31日に米韓合同軍事演習を終えた今、次に控える記念日として9月9日の朝鮮民主主義人民共和国の建国記念日があります。

昨年の2016年9月9日に北朝鮮は5回目の核実験を断行しました。

8月28日に韓国の情報機関から北朝鮮が核実験の準備を完了した状態になっているとの報告があったことが、明らかになっています。

9月9日(土)に向けて北朝鮮情勢に注目する必要があります。

2.日英首脳会談

8月30日に初来日した英国のメイ首相は、京都の表千家「不審菴」を安倍首相と一緒に訪れ、親交を深めました。

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