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#13 わたし、天皇のお父さんなんですけど。院政の始まりと白河上皇

このエピソードで学ぶこと

藤原氏が権力を握れたのは、娘が天皇に嫁いで男の子を生む、 
という生物的な要素に左右されていました。
遂に藤原氏を母に持たない天皇が現れ、
権力構造に大きな変化が生じます。
天皇家の逆襲の時代について学びましょう

本編(0分52秒)

・藤原氏の権力の源泉は、天皇の外祖父(母方の祖父)であること。
・しかし、これは生物的な要素に左右されてしまう。
・やがて、藤原氏を母に持たない天皇として後三条天皇が即位する。
・藤原氏との関係が薄い後三条天皇は、荘園の整理令を出して藤原氏の経済力が弱まった。
・後三条天皇のあとに白河天皇は天皇引退して上皇という立場で院政を開始する。
・彼は藤原氏以外の中流貴族や地方の武士たちに権力や役職を与えて自分のサポーターにした。
・この結果、藤原氏以外にも天皇家、武士団が力を持ってくることになる。
・やがて、この三者が対立する内乱を呼び起こすことになっていく。

今回のおさらい(10分23秒)

Q:久しぶりに出てきた藤原氏をお母さんにもたない天皇の名前は?
→後三条天皇、お父さんは天皇。お母さんは皇族。
Q:元天皇である上皇が政治の実権を握る政治のことをなんという?
→院政、白河上皇から始まった。
Q:院政を支えたのはどんな人たち?
→中流貴族や武士
Q:どうして彼らは院政を支えたの?
→地方の支配権や税の徴収権、高級な役職などを与えてもらったから

次回予告(11分05秒)

天皇の父としてあるいは祖父として権力を行使した院政
しかし、律令制度を根本から形骸化するこの例外政治は、
多くの混乱も呼び起こします。
強いカリスマがいれば、その下で統一されて機能するでしょうが、
明確なルールの支えのない政治は、トップを目指す複数の派閥が
生じたときに相争う他ない事態に陥ります。
院政期を通じて、力を蓄えた武士も権力争いに加わることになりました。
次回から、いよいよ日本の歴史に武士が大きくかかわりだしていきます。

次のエピソード⇒#14_最後にモノをいうのは力なり!武士の台頭と鎌倉幕府

前のエピソード⇒#12_この世をば我が世だぞ、藤原道長と摂関政治の絶頂期


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<0406_乱倫の中世天皇家、ワンマン院政の白河上皇>


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