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逃げるが勝ちという生き方を選べるということ

こんにちは、一ノ瀬なつです。

あなたは過去に何かしらの理由でそのときの状況から逃げ出したことはありますか?
私は今のところありません。たぶん、無いと思います。

ところがどっこい、私の主人は逃げまくっています。
嫌なことをサラリサラリとかわし、ヒラヒラ舞う蝶々のように、怪盗ルパン三世のように、ひょいひょいと逃げ回っています。

彼と出会って私は「逃げるが勝ち」という方法を目の当たりにし、人生の視野を広げることができました。

嫌なことからは逃げて良いんです。全速力で。


私と主人は福岡で出会い、恋に落ちました。

そのときの私は東京に住んでいて、東京から出る気はサラサラありませんでした。
すると主人はそれがさも当たり前かのように、それまでしていた仕事を辞め、上京して私の住むワンルームの賃貸マンションに転がり込んできたのです。
私と出会ってたったの1ヶ月半後のできごとでした。

田舎育ちの彼はなかなか東京での暮らしに馴染めなかったので、職を転々としました。
それもきちんと辞めた試しがないのです。

辞める時はいつもぶっちぎりでした。
会社からの連絡の一切を拒否するのです。
保険証だけは郵送返却をしていました。


初めのうち、私はその転々とする様を恐ろしく感じていました。

こんなやり方をする人は今まで見たことがない。

しかしこれこそが「逃げるが勝ち」という方法なのです。

側から見たらだらしがない人だと思われてしまうでしょう。確かに、誰にも迷惑をかけない方法とは言えません。

ですが、きちんと順を追って退職したからといって会社からしたら欠員が出るという点ではどちらも同じです。
事前にわかっているか、唐突にやってくるかの違いがあるだけなのです。退職をするということは、どちらにせよ迷惑をかけるということなのです。


誰にも迷惑をかけずに生きるなんてことは誰にもできない。そして、自分の人生は自分のもの。


彼のやり方はオススメできる方法では決してありませんが、自分の感情に素直で、心を守るには最適だったのかもしれません。


彼の行動は私にとって驚きの連続でしたが、それと同時に新しい景色を何度となく見せてくれました。嫌なことを我慢してやる必要はないんだよ、と教えてくれているようでした。


私は彼と結婚するために自分にとって天職だと思えるような仕事を辞めて、福岡の田舎に引っ越してきましたが、後悔はしていません。
なぜなら、彼は私に次々と新しい景色を見せてくれているからです。それは時として私を驚かせ、絶望させ、そして希望をもたらしてくれます。

主人は今、定職について私と子供2人を養ってくれています。
決して仕事ができないだらしない人ではないのです。彼は自分にあう環境で自分の納得できる働き方をするために転々としていただけなのです。

自分の人生なのだから、自分の納得いく方法を選んでいるだけ。


彼は「逃げるが勝ち」という方法を私の選択肢のうちに入れてくれました。
この選択肢がある、というだけで私は随分と生きやすくなった気がしています。

笑って生きるために嫌なことから全力で逃げる。

そんなやり方があっても良いですよね。


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