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2020春アニメ序盤 あとサブスク

ドーモ。

 はじめまして。伊芹彼方(イゼリ・カナタ)と申します。以後適当に諸々についての所見を書き連ねたく思いまして、noteのアカウントを作った次第です。なるだけ無益なことを書きたい。

伊芹彼方プロフィール:特撮とかを評論するサークルの代表をやっていた阿呆。

 とはいえ無軌道な文字列を並べても仕方がないので、今回は最近始まったアニメの感想でも書くことにする。色々自粛しまくって新作映画観に行けてねー。
 アニメ業界もおもっきし新型コロナの影響を受けているようだが、私が観る予定だった作品は『ノー・ガンズ・ライフ(2クール目)』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』が放送延期になったくらいで、前クールより観る本数はむしろ多い。あ、『放課後ていぼう日誌』『天晴爛漫!』の4話以降も延期か。まあ全てにおいてどうなるかわからんが、取り敢えず観た分は書く。なお、評価はFilmarks基準で最低が1.0、最高が5.0とする。

LISTENERS リスナーズ

 Amazon Prime Videoにて。『カゲプロ』のじんと『エウレカ』の佐藤大による音楽アニメという前情報だけで1話を鑑賞。ちなみに監督は『亜人』の安藤裕章。そしたらまさかのロボアニメだった。エウレカじゃねーか! そういやエウレカもテクノばっか流してたな! しかも何だこの小っ恥ずかしくなるような用語の数々は。1話の舞台がスクラップの町リバチェスタ(リヴァプール+マンチェスター)の小さなサルーン「オアシス」っておいおい。サブタイトルが「リヴ・フォーエヴァー」なのでOasis尽くしだったわけだが、肝心の原曲は一切流れない! ロボが起動した時点で流れると確信したんだが。んでラストの町長の科白よ。ジミ・ストーンフリーて。
 2話で既に視聴者厳選を行う虎っぷり。2話はドイツの実験音楽バンドEinstürzende Neubautenのアルバム『Halber Mensch』からサブタイトルは「半分人間」で、ノイバウテンの名を冠する敵役三姉妹の顔見せ。なんかコラプスとか言ってたしここでもあからさまに用語を捻じ込んでくる。よくわかんなかったっす。マルセル・デュシャンの『泉』に小便かけてキレられるのはちょっと笑った。なんか監督がツイッターでキャプツイートに対してダダイズムがどうのこうのって言ってた。へー。
 そして3話は「ユー・メイド・ミー・リアライズ」。My Bloody Valentineです。ビリン・ヴァレンタインとケヴィン・ヴァレンタインという人が出てくるらしい。今のところこういう欧(?)ロック用語が出てくる度に眉間がピクッとなるくらいのもんなんだが、まあでも洋楽に目覚めた中学生とかなら興奮するのだろうか。それ以上は何か小っ恥ずかしくなってしまう。というかやはり名前出すだけ出して曲流さないのは残念としか言いようがない! 『キャロル&チューズデイ』から音楽を抜き取ったものと捉えるか、もしくはロボ戦があるだけマシと考えるか。なお、OP曲の編曲はTHE BACK HORNの菅波栄純でとても良い。
 というわけで評価は☆2.0。取り敢えずね。

ギャルと恐竜

 2本目はこれ。これもPrime。原作は3巻まで出てて、全部読んでるんすよ。だからちょっと期待してた。絶望してる。
 いや原作は面白いんすよ。ゆるゆるとしつつ時折鋭かったりハートフルだったり、恐竜がメタキャラの片鱗を見せていたり。という感じだっただけに、『ポプテピピック』で味を占めた連中がほぼ同じようにやっちゃいましたてへぺろって感じが鼻につく鼻につく。そもそもポプテは面白くないんですが、こっちはちゃんと原作が面白いので汚されてしまったという印象。しかしまあこれ原作者GOサイン出したんだよな? 特に後半の実写パート。アニメ化するなら5分枠で頼みます。
 恐竜がメタキャラかもしれないっていうのも実写パートで消化しちゃっててつまんねー。恐竜チャンネルとかのコーナーも間延びしてるし、余計なものが多すぎる映像化。余所でやれ。
 というわけで評価は☆1.5。最低点の名誉はむしろ尊いので☆1.0はそうそう付けない。

邪神ちゃんドロップキック´

 待望の2期です。名だたる話題作たちが続々と放送延期する中、なんと本作は放送前全話納品、Primeでイッキ見配信という殊勝っぷり。サイコー! 一先ず全11話中5話まで観終わりました。
 相も変わらず脈絡のないバイオレントギャグの応酬という感じだが、このゼロ年代チックのノスタルジックなノリのコメディが安定感抜群で繰り出されるので、それはもう安心しきって観ることができる。1期よりメタネタが多い。グロは減ったか? 新キャラのぴの、キョンキョンも可愛くて良い。ペルちゃんも普通に馴染んでる。しかしやはり邪神ちゃんとメデューサの子供時代の話は泣かせる。神保町アニメは『R.O.D』と邪神ちゃんで決まり!
 スルスル延々と観られる評価☆3.5。ストック尽きるまでずっとやってていいよ。

波よ聞いてくれ

 これもPrime。沙村広明好きなんですけど、最近何故か映像化づいてますね。というかこれ絶対実写でやるだろうと思ってたから意外だった。脚本は誰だ~?……米村かーい! 解散! とはならずにちゃんと観てます。そういえば私『寄生獣 セイの格率』も完走したわ。言うほど悪くはなかった、悪くは。
 冒頭のシチュエーションとかはもっと外連味が欲しかったとか、なんかCGがツルっとしすぎとか、ミナレの声が想像と違ったとか色々あるが、肝心のテンポはそこまでダレていないので今のところ不快感はない。が、原作のカドはやや削られているか。ラジオがメインなんだし喋ってるところに映像的なパンチは欲しいよね。沙村っぽい軽妙な掛け合いはまあまあ再現できてる。気がする。
 というわけで評価は☆2.5。どうにでも転ぶ。

かくしごと

 これもPrime。今期はPrime配信多くて助かる。みんな大好き久米田康治原作で1巻は読んでたんだが、これが面白い。読んだことある箇所も普通に笑ってしまった。娘の同級生たちは『さよなら絶望先生』のキャラからスターシステム的な感じで出ているのだが、声優は総取っ換えなのが少し残念だが、母親役とかで出てくるのか? というか久米田のスターシステムといえば『スタジオパルプ』の方も注目したいところ。
 特筆したいのは上に貼ったOPEDの良さね。flumpoolの曲はまあ良いんじゃねくらいだが、映像がOPED共にノスタルジックで良い。今期トップタイくらいです個人的に。EDがまさかの大瀧詠一「君は天然色」なのも良い。映像も80s風味だし。
 それはそうと放送記念で公開されてる久米田と神谷浩史の対談動画が面白かったので観てください。1つ目(3本ある)はまるまる絶望先生の話してるし、しかも対談してる場所が〇〇〇という。この作品半自伝みたいなもんだから久米田の分析は必須だね。
 というわけで評価は☆3.7。上がる余地あり。

イエスタデイをうたって

 これもPrime。来ました、ラブコメ最終兵器。連載開始がゼロ年代どころか1998年なのでノスタルジーが凄まじい。「写ルンです」で卒業写真撮ってたりしたが、一周回って最近ちょっと流行ってたりしたのが光陰何とやら。不定期連載だったから『ビジネスジャンプ』に載ってたらちょっと嬉しかったのを覚えている。
 満を持して感のあるタイミングでのアニメ化の重圧に負けておらず出来が良い。ここ最近の動画工房は前クールの『恋する小惑星』でも思ったが撮影がべらぼうに良く、それだけで観ていられる。加えて手とか目とかのクローズアップが印象的で、所作で心情を表現する感じが古き良きオールドスクールラブコメを真摯に作っているようで好感。山田尚子っぽさ?
 宮本侑芽のハルも存外ハマっているし、ざーさんはもはや貫禄。リクオの人も『ゴールデンカムイ』の杉元で知ったけどモニョモニョした喋りがそれっぽい。
 そんなわけで評価は☆3.8。OPなしEDのみなのもラグジュアリー。

BNA ビー・エヌ・エー

 Netflixで独占配信らしいのでHDDで録画してます。トリガーの『SSSS.DYNAZENON』雨宮班とは別、『リトルウィッチアカデミア』の弟成(おとなり)こと吉成曜と『天元突破グレンラガン』の中島かずきによるオリジナル。ケモナー大歓喜の『BEASTARS』枠かと思いきや、出てくる動物たちは変身するっぽいので、セリアンスロープ(獣人)よりはライカンスロープ(狼男)に近いのでは? まあでも話の軸は人間による獣人差別っぽいので、どちらにせよ『ズートピア』と同じく動物のガワを着せて社会問題を扱う作品っぽいですね。ほぼズートピアな「アニマシティ」なる獣人特区が舞台となるわけだが、ネーミングが「霊魂」を意味するAnimaなのが興味深い。Animalにかかってるだけじゃなくて、Animationの語源でもあるからね。
 流石監督が神アニメタだけあってアニメーションが最高なのと、何より色彩がビカビカしててかっちょいい。1話で言えばアニマシティ遠景のサーチライトとか、スカイスクレイパーの光、影の色合い、そして燃える火。そういえば1話で動物たちがお祭りをやって踊り狂うっていうのは『ズートピア』のラストを最初に持ってきたってことなのかな。『ズートピア』以上のものが見られるといいね。中島かずきっぽい舞台科白とか捲し立てるような掛け合いは1,2話ではなかったけど、そのうち出てきそう。
 2話まで観た感じだと、主人公が元人間の変異種で、アニマシティの外部存在であることが重要っぽい。なんか能力も謎めいてるけどちゃんと明かされるのだろうか。早くもシステムの脆弱性が呈示されたので、それを是正すべくはたらくのか、あるいは? 冒頭オオカミくんが雇われテロリストに「この者達凶悪爆弾犯」とか貼ってたのはあれ完全に『快傑ズバット』でしょ!
 OPEDはマジで最高。両方60秒しかないのも特異だけど、OPのスピード感とEDの圧倒的オサレ。特にEDは曲も良い。AAAMYYYが遂にアニメ畑にやって来ました。彼女が所属するバンドTempalayも聴いてみてね。あと劇伴もめちゃくちゃ良いのよ。『メガロボクス』でアニメ進出してきた気鋭のmabanuaなんだけど、これがめちゃCOOL。「うちで踊ろう」の伴奏がぶっちぎりで良かったからCHECKしておいて。
 というわけで評価は☆3.8。期待値高めです。

プリンセスコネクト! Re:Dive

 ツイッターで流れてくるキャルちゃん弄りとpixivでしか知らなかったんだけど、Primeにあったので観ます。主人公(通称岸くん)の精神が赤ちゃんなのとかは知ってたのでまあ、はい。というよりはこの「このすばみたいな感じでお願いします!」ってスポンサーから言われたのであろう金崎貴臣が透けて見えるような作風にやたら大仰な劇伴が合ってないような気がする。でもまあ出来は良いと思いますよ。『このすば』はあのジャンク感が良かった気もするが。Cygames Picturesだと『マナリアフレンズ』とかも感心した記憶ある。しかしまだ1話しか観ていないのでキャルちゃんが出てきません。
 評価は取り敢えず☆2.8。物語の核がアプリ前作関連になるかどうかはやや気になる。

放課後ていぼう日誌

 SLICE OF LIFE(日常モノ)枠。Prime。動画工房2本目です。女子高生・ややニッチ部活・FlyingDog音楽制作という意味では『恋する小惑星』と共通しているが、撮影班は『イエスタデイをうたって』の方に行ったのだろうか。きららっぽいが実際は『ヤングチャンピオン烈』。まあでも「きらら系」と言って差し支えないと思う。残響レコードじゃなくても「残響系」って言うし(これは関係ないオルタナの話です)。
 主人公がひたすら生き物を怖がりながら釣りをするというなんか可哀想な話だが、兼部はできないのだろうか。手芸部も入りなよ。堤防部で釣りした後に手芸部行って「ひなちゃん磯臭くない?」って言われるみたいな。やっぱり可哀想な話じゃないか! アジゴの素揚げは美味そうだった。
 そんなわけで評価は☆3.0。こういうのは慣れなので上がっていくと思う。でも3話で一旦休止か……。

かぐや様は告らせたい? -天才たちの恋愛頭脳戦-

 待望の2期です。どこまでやるんでしょうね。携帯の話で終わらせるのが良いかなーと思うのだが、色々すっ飛ばして文化祭までやるか、あるいは体育祭くらいまでで止めておくか。1話観る感じだとペース配分はゆるやかなのでどうなってもおかしくはない。しかしこちらも安定感は抜群ですね。
 それにしても1話から飛ばしすぎでは? いや1話だからか? ともかくなんか演出がチャカチャカしてたんだよな。こんなもんだったっけ。「神ってる」の畳みかけは面白かったんだけど、前期より金かかってるからか知らんが無駄に動いてたような。まあ話は面白いのでモーマンタイ。OPは引き続き鈴木雅之×水野良樹で最高。EDは……まいんちゃん!? しかもつばめ先輩役もかよ。プリキュアを経ているので全然大丈夫だとは思うが気になるのは気になる。あとはやっぱミコちゃんでしょう。登場楽しみ~。
 ということで評価☆3.6。補正はかなり効いてる。

天晴爛漫!

 Prime。ほぼ前情報なしで観たが、どうやらアメリカ大陸横断レース、即ちTrans-A.M.(トランザム)のアニメらしい。古くは『キャノンボール』シリーズ、日本だと『スティール・ボール・ラン』が有名ね。というかこのレーシングカーのトンチキ具合は完全に『チキチキマシン猛レース』だよな。まあテックス・アヴェリー然り、レースとかチェイスはカートゥーンひいてはアトラクションの原理の一つ……の割にこういうのは久々に見る。
 時代設定は明治初期で西部開拓時代と被っているので、馬ではなく車である以外は『SBR』と同じような設定だが、なんか『らんま』のシャンプーみたいな中国女(YMOではない)もいたのでぶっ飛び具合に注目が集まる。明らかに殺意高めのマシンあったし、むしろ『デスレース2000年』の線もある。でもなんか参加数少なくない? OPの映像では西部劇~時代劇っぽい絵面もあったしそこら辺に期待したい。でもガン=カタは笑うでしょ。
 というわけで評価は☆2.5。1話自体は微妙だが伸びにBET。

ULTRAMAN(TV放送)

 2期も控えたNetflix視聴アニメNo.1だったらしい本作が地上波初放送。ということで厳密には新作ではないが書きます。まあ正直原作はそんなに好きじゃなくて、ウルトラなら巨大戦じゃなきゃ意味ないじゃろとか、これただのアメコミやんとか思ってた上に、アニメは神山×荒牧かい! 期待せずに観ます。あ、でも2018年12月の東京コミコンに来てた本作のプロモーション用のガワは結構かっこよかった。デザインはそれなりの美点ですね。ウルトラマン×アメコミは今動いてるらしいからむしろそっちに期待したい。
 1話はなんか『revisions リヴィジョンズ』と素材使い回してそうだなーとか、『クロニクル』とかライミ版『スパイダーマン』とか意識してんだろうなーとか、終わり方『ウルトラマンネクサス』1話じゃねーかとか思った。割とそんな程度。
 ということで評価は☆2.0。面白くな……るのか?

サブスクリプションサービスの話

 『BNA』とか『ULTRAMAN』とかはNetflix独占配信なので渋々HDD録画しているわけだが、やはり配信の方が使い勝手が良いのでできるなら完全移行したいところである。Netflixは前々から入りたいとは思っていたのだが、プランが分かれていたりして悩みどころが多い。あとオリジナルコンテンツ系の打率が微妙っぽいんだよね。マーベルやDCのドラマとか『ストレンジャー・シングス』『オルタード・カーボン』『ブラック・ミラー』『ルシファー』『ウィッチャー』『ナルコス』とか観たいものは多いんだけど、その一方で『アナイアレイション/全滅領域』を観たら全然面白くなかったりして、金かけているのはいいが金かけるところ間違ってないか? 疑惑が晴れない。でも観たいものは観たい。
 そもそもAmazon Prime Videoも全然観切れてないわけで、しかしながらふと観たいと思ったアニメとか映画がないとイラっとするでしょう。じゃあまあdアニメストア(月額¥500ほど)くらいは入るかーとなるのだが、月額¥1000の壁は高い。Netflix、Hulu、U-NEXTは見送らざるを得ない。あとDisney Deluxeは『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開前に復習しようと思って一時期入ってた。あれはマーベルほぼ全てとディズニーとクラシックアニメが見られるのが良いね。オススメあったら教えてくれ。
 音楽の方はこの間までAmazon Music Unlimitedに入っていたのだが、4ヶ月¥99が切れたのでどこかに乗り換えようと思っている。依然としてCDレンタルも多用しているのだが、如何せんレンタルショップは縮小路線なのでサブスクに頼ってしまう。やっぱSpotifyかな。学割で¥500だよね確か。音楽に関する文章もそのうち書く。
 令和時代の娯楽は、キャッシュレスとサブスクリプションを制した者が勝つ。決断的にドネートすべし。

未来へ

2020春アニメ 1,2話らへん評価まとめ
☆3.8:イエスタデイをうたって
☆3.8:BNA ビー・エヌ・エー
☆3.7:かくしごと
☆3.6:かぐや様は告らせたい?
☆3.5:邪神ちゃんドロップキック´
☆3.0:放課後ていぼう日誌
☆2.8:プリンセスコネクト! Re:Dive
☆2.5:波よ聞いてくれ
☆2.5:天晴爛漫!
☆2.0:LISTENERS リスナーズ
☆2.0:ULTRAMAN
☆1.5:ギャルと恐竜

 そんなこんなで長々と書いてきたが、取り敢えず様子見なのでまたクール終わりに感想書こうと思う。「これ観てねーのか阿呆」という作品があれば教えてください。サブスクについても情報ください。
 ここまで読んでくれてありがとう。それじゃまた。

伊芹彼方 / IZERI Kanata a.k.a. Zernat

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