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食べる#32 「食べる」と私。〜大切な財産を得たドラッグストア時代編

小学生で食に目覚め、管理栄養士になることを決めたわたし。中学生の時には既に志望大学を決めていました(結果的にここに入学した)

ただ、『管理栄養士になる』が目標だったので、そこから先の細かいビジョンは持っていませんでした。
今思うと危なっかしいけど、「興味のある方向性は決めたから、その後のことはおいおい考えよう」くらいの軽い気持ちだったかもしれません。ま、中学生だし。

高校・大学を経て(ここの話はまた別の機会に)念願の管理栄養士を取得し、新卒入社したドラッグストアで13年間働くことになります。

ここで出逢った人、させてもらった経験は、今のわたしを形作る大切な財産となっています。

特に、2007年から産休に入るまでの4年間は
『特定保健指導』の立ち上げ〜実施という濃厚な日々でした。

※特定保健指導とは
生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く 期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。

厚生労働省HP

管理栄養士と言っても、医療現場の経験もなく、たまにサプリメントや離乳食の相談を受けるくらいで、「本当にできるだろうか?」と不安になったことを覚えています。

それでも何とかやってこれたのは、試行錯誤しながら一緒に汗をかいた栄養士・管理栄養士の仲間がいたこと。
みんなもわたし同様、初めての経験で誰も正解を知りませんでした。

より良いものにするために、いろんな角度から意見を出し合い、運用マニュアルを作りました。
対象者さんの支援で困ったことがあれば、頼れる先輩や後輩がそれぞれの自分の事例を元に助言をくれました。
コーチングや食事指導に使いやすい書籍をみんなでまわし読みしたりもしました。

スキルもない、キャリアもない。
でも、やる気だけはある!

そんな時期の私たちに賭けて、大事な社員さんの特定保健指導を委ねてくださった会社さんがありました。

いろんな業務内容・生活環境の方が働いておられる会社。
保健指導業務をしながら、20代だったわたしは多くの人生勉強をさせていただいたように思います。

保健『指導』とあるけど、指導をするのは何か違う…。
この方にまた気持ち良く足を運んでもらえるためにはどうすれば良いか?
その時の自分の精一杯の頭で考えはしましたが、それが正しかったのかは今でもわかりません。

昨日、あの時の私たちに委ねる選択をしてくれた保健師さんと、特定保健指導を受けに来られていた社員さんと14年ぶり(!)に一緒にお酒を飲みました。

「この子たち、すごい!一緒に、特定保健指導やりたい!」って、思った感動。
かなえちゃん達の力を信じて、つながった自分をほめたい。間違ってなかったー!

という保健師さんの言葉。

自分の人生変えてもらったけぇね

という社員さんの言葉。

14年越しに直接聞けて、涙が出るほど嬉しかった。
そして、そのご縁が続いてて、今も後輩栄養士が頑張っていることを聞いて、これがまた嬉しかったのでした。

わたしは今はこの会社を辞めてしまったけど、
この時の栄養士チームは今やろうとしてるFeMEETSのモデルになっています。

そして、
「いつでも応援しとるけぇ!」
と、力強い広島弁でエールを送ってくださる方の存在を身近に感じ、心があたたかくなりました。

特定保健指導の成果は、期日内に目標体重を達成できるか?がまず第一歩。

でも、辞めた今わかるのは
美味しいものを美味しいね〜!といつまでも笑顔で食べられる日常を大切にすること。

自分を大切にすること、自分を大切にしてもらうこと。
体が喜ぶものを知り、見極め、美味しく食べることは一番自分を大切にしてると感じます。

全部今に繋がってるな〜と改めて感じた夜でした。

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